「男たちの旅路」

1976年にNHKの土曜ドラマ・シリーズで始まった「男たちの旅路」。
ちょっと前まではTBSの「8時だよ!全員集合!」を見ないと月曜に学校で話題についていけなかったのが、
さすがに15歳ともなると...、時に始まったのがこのドラマ。
土曜の8時のNHKだと「刑事コロンボ」や「警部マックロード」というアメリカのドラマが小池朝雄さんや宍戸錠さんの吹き替えで放送をされていた時間帯。
いきなり硬派なドラマが始まって、中三の玉下は夢中になりました。
当然、録画なんてできない時代。
外出をしていてもドラマを見たさに急いで帰宅をしたり、台本が雑誌「シナリオ」で掲載されて、
台詞を反芻するために買って読んだり、再放送が1980年代にされるとようやくVHSに録画をしたりしていました。

ドラマを見ていない人に説明しても伝わらないでしょうが、
(そういう方は概要だけでもみてください)
主人公を演じていた鶴田浩二さんはドラマ開始当時で、なんと42歳だったんですね。

余談ですが「太陽にほえろ!」が始まった時のボス=石原裕次郎さんは38歳!
今の玉下が51歳...。情けない。
閑話休題。
とにかくその鶴田さん演じる吉岡司令補の一言一言が、まぁ刺さるんですね。
この辺りはさすがにセリフの職人“山田太一さん”の腕の見せどころ。
だからシナリオを読みたくなった訳です。

でもこのBLOGで本当に書きたいのは、そこではない。
そういう論評は既に沢山のファンサイトが書いています。
要は価値観がグダグダになってみんなが勝手に自己主張をしている時代に、
「戦争中は...」とか「散っていった戦友は...」とか言いながら、
戦時中だろうが1970~1980年代だろうが、人間にとって大切なものの普遍性を問いかけたドラマだったんです。
(多分...)

でもそんな軸がぶれない鶴田浩二さんがぶれたのが2回あるんです。

一つはこのドラマのベストの呼び声が高い「シルバーシート」。
いつも森田健作や水谷豊や桃井かおりに説教をする鶴田御大が、
なんと更に先輩世代の志村喬、笠智衆、藤原鎌足、殿山泰司、加藤嘉という豪華キャストに、
「あんたの言う事は正論だ!だけど人間は...」と逆に反論をされる。
このパラドックス。
まるで怪獣を倒すのが使命だったウルトラマンがガバドンに対峙した時に、
子供たちから「ウルトラマン、やめろ!」「帰れ!」「ガバドンが可哀そう」と罵倒されまくるが如く。

そしてもう一話が「別離」。
なんと堅物の鶴田御大が、桃井かおりと...。
いや、これ以上は書けません。

でも御大だって桃井かおりさんに迷うのですから、
いわんや我々凡人が迷うのは“止むを得ない”だと開き直ります。
これが今回のBLOGで一番伝えたかったことです...。

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