Bud Powell「Cleopatra's Dream(クレオパトラの夢)」
毎週木曜日にテレビ東京で放映されている番組
『カンブリア宮殿 ~村上龍の経済トークライブ~』
ご存じ村上龍が様々な経済界のTOPや経営者をGuestに招いて紹介をするTalk番組。
さすがに生放送ではほとんど見られないが、
1960+世代ではなんとなく呑みに行った時などに話題になる機会が多い。
で、思い出すのが『Ryu's Bar』である。
1987年から1991年までTBS系列で放送をされていた番組。
個人的には『カンブリア宮殿』のAssistantの小池栄子さんより、
『Ryu's Bar』の岡部まりさんの方が好みである。
いや、今回のBlogで書きたいのはそこではないです。
標題にした楽曲。「Cleopatra's Dream」です。
『Ryu's Bar』のTheme曲です。

“Cleopatra's Dream”by Bud Powell
Jazz PianistのBud Powellが名門BLUE NOTEに残した名盤、
「THE AMAZING BUD POWELL Vol.5」に収録をされています。
でもこのアルバム、不思議な事に「Cleopatra's Dream」の知名度の割には、
余りJazz Fanからの支持は高くないんですよね。
個人的には子供が覗き込んでいるJACKET Photoと共に好きなAlbumなんですが...。
この時代(1940~1950年代)のJazz Playerの多くがそうであったように、
Budも精神を病んでおり精神病院で様々な治療を受けていた。
更にはこれまたご多分に漏れずAlcohol中毒でもあった。
で、このAlbumはそういう治療やらを受けた後の録音。
元々彼のPiano Playの魅力は、とんでもないSpreed感を保って疾走するSwingyなSolo。
当時のDrummerでBudに合わせられたのはMax Roachだけだったとも言われています。
それでもさすがに治療を受けたり警官に暴行されたり、
(ClubでTheronious Monkが警官に暴行を受けていた時に、
止めに入ったBudが頭部を殴られた...)
あるいは収監されたりしたいるうちに、Pianistとしての技量は往年の輝きを失い始める。
そんな中で録音されたのがこの「THE AMAZING BUD POWELL Vol. 5」 。
(ちなみに「同 Vol.1」や「同 Vol.2」はまだ元気だった時代の録音なので、
作品としての出来も良いし評価も高いです)
恐らく精神的にも肉体的にもボロボロだったBudに神が降りてきたんでしょうね。
この「Cleopatra' Dream」には(多少は指がもつれながらも)往年の疾走感に溢れています。
気がつくと50歳を超えて気力や体力が衰えがちな1960+世代ですが、
“神が降りてくる瞬間”を捉えて仕事や遊びに活かしたいものです。
wrote by 玉下奴郎
PS この曲、お酒が合うんだ...。
『カンブリア宮殿 ~村上龍の経済トークライブ~』
ご存じ村上龍が様々な経済界のTOPや経営者をGuestに招いて紹介をするTalk番組。
さすがに生放送ではほとんど見られないが、
1960+世代ではなんとなく呑みに行った時などに話題になる機会が多い。
で、思い出すのが『Ryu's Bar』である。
1987年から1991年までTBS系列で放送をされていた番組。
個人的には『カンブリア宮殿』のAssistantの小池栄子さんより、
『Ryu's Bar』の岡部まりさんの方が好みである。
いや、今回のBlogで書きたいのはそこではないです。
標題にした楽曲。「Cleopatra's Dream」です。
『Ryu's Bar』のTheme曲です。

“Cleopatra's Dream”by Bud Powell
Jazz PianistのBud Powellが名門BLUE NOTEに残した名盤、
「THE AMAZING BUD POWELL Vol.5」に収録をされています。
でもこのアルバム、不思議な事に「Cleopatra's Dream」の知名度の割には、
余りJazz Fanからの支持は高くないんですよね。
個人的には子供が覗き込んでいるJACKET Photoと共に好きなAlbumなんですが...。
この時代(1940~1950年代)のJazz Playerの多くがそうであったように、
Budも精神を病んでおり精神病院で様々な治療を受けていた。
更にはこれまたご多分に漏れずAlcohol中毒でもあった。
で、このAlbumはそういう治療やらを受けた後の録音。
元々彼のPiano Playの魅力は、とんでもないSpreed感を保って疾走するSwingyなSolo。
当時のDrummerでBudに合わせられたのはMax Roachだけだったとも言われています。
それでもさすがに治療を受けたり警官に暴行されたり、
(ClubでTheronious Monkが警官に暴行を受けていた時に、
止めに入ったBudが頭部を殴られた...)
あるいは収監されたりしたいるうちに、Pianistとしての技量は往年の輝きを失い始める。
そんな中で録音されたのがこの「THE AMAZING BUD POWELL Vol. 5」 。
(ちなみに「同 Vol.1」や「同 Vol.2」はまだ元気だった時代の録音なので、
作品としての出来も良いし評価も高いです)
恐らく精神的にも肉体的にもボロボロだったBudに神が降りてきたんでしょうね。
この「Cleopatra' Dream」には(多少は指がもつれながらも)往年の疾走感に溢れています。
気がつくと50歳を超えて気力や体力が衰えがちな1960+世代ですが、
“神が降りてくる瞬間”を捉えて仕事や遊びに活かしたいものです。
wrote by 玉下奴郎
PS この曲、お酒が合うんだ...。




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