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自動車メーカーの矜持

自動車メーカーの矜持ともいうべきことが試されている。
エアバッグはもちろん、それ以外にも日々さまざまなリコールが起き、
そしていま話題の三菱自動車の燃費試験での不正行為・・・
ワーゲンに続き、三菱よ、前回のリコール隠しに懲りず、おまえもか、と、もはや救い難い事態を招いている。

僕が注目しているのは、日産自動車の対応だ。

三菱のekワゴンとekスペース。
OEMを受けている日産は名前をデイズとデイズルークスとして販売している。
三菱が、15万台超に対し、日産はその3倍にもなる15万台以上。
さすがに日産の販売力は素晴らしい。

僕はデイズが発売された2013年6月に『ちょっと許せないぞ、日産DAYZの広告』というブログを書いている。

DAYZ_WEBTOP.jpg ※当時の公式WEBから切り取った画像。

日産のすべてを、軽に。

OEMであることを知らず、日産オリジナルのクルマだと思って買った人は多いだろう。
三菱の3倍ものユーザーに対して、日産はどう対応するのだろう。

今回の不正は、日産からの指摘で発覚したとのことだが、
報道や日産のホームページなどを見ていると、どうしても、三菱のせいにしているように思える内容ばかり。
メーカーとして「他人事」的なのだ。
現場でユーザーと対峙している販売店は、さぞや苦労しているというのに・・・

日産は、三菱に、「次モデルは自社工場で生産したい」と申し入れて、
三菱側を怒らせた経緯もある。
それは軽自動車のノウハウをいただいたらサヨウナラなの?と疑われても文句を言えない言動だった。
今回の事件を、三菱との提携を解消する格好の材料にしないことを祈る。
メーカーの理論より、そのクルマに乗っているユーザーを見てほしい。

そして、「日産のすべてを、軽に。」と大々的に広告したことを忘れないでほしい。


【追記】
リコール問題から復活を目指す三菱のekワゴン開発チームを取り上げたテレビのドキュメンタリー番組があった。
開発後半、どうしても目標としている燃費数値に届かない。そこで
ekワゴン開発チームは、日産に低燃費技術の教えを請うのだ。
僕は、撮影だから、ある程度のやらせ的演出があったとは思うけど、
日産の人たちの、「上から目線」的態度がとても印象に残っている。


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スライド7  wrote by 小李富

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この記事へのコメント

グループの特性と未来への戦略 - Mrs.PIE - 2016年04月24日 08:13:42

NISSANとMITSUBISHIは、電気自動車部門で提携し、新しいジャンルの創造をめざしたらいいのに、、、化石燃料で走る車からの脱却。リーフの発展形。

ひとりで、あるいは二人で。主に休日にお買い物に行くときに使う車。
家庭用電気で充電し、1日で100km程度の走行距離。最高速度70km。高速道路は使用不可。引退後の老夫婦が買える、80万円くらいの価格帯で。タイヤをうんと細く、軽くして。ドアも薄く軽く。操縦はシンプルに。遊園地の乗り物のように。
家から駅まで乗るだけというサラリーマン ユーザーにも、この程度の性能で十分なのでは?
まずは、規制緩和から!

三菱スリーダイヤエンブレムの下に、MITUBISHI MOTORSと刻印してあるので、電気モーター自動車は丁度いい?
三菱グループと芙蓉グループの提携としても意義があるように思います。



- きょうこ - 2016年04月25日 23:41:15

S○○AE改め「きょうこ」です。
その後痛風はいかがですか?
早く美味しいお酒が飲めるとイイですね。

Re: グループの特性と未来への戦略 - 小李富 - 2016年04月26日 10:08:10

Mrs.PIEさん、こんにちは。
なかなか鋭い!面白い!
シティコミューターの考え方はあるものの、なかなか現実にはなっていません。
三菱にはそういう新しいジャンルで起死回生をしてほしいものです。

Re: タイトルなし - 小李富 - 2016年04月26日 10:09:30

「きょうこ」さん、こんにちは。
痛風はすっかり完治していますけど、お酒はまったく飲んでいません。
ノンアルコールビールか、甘酒でお付き合いしますよ!

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3.小李富(編集担当 旧名1961_TM)
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