大人にミステリーはツライのかもしれない

いまや湯川准教授が登場すると、それは福山雅治の顔と声でしかありえなくなった。

禁断の魔術

「シリーズ最高のガリレオ」と書かれているけど、果たしてそうか。
きっとそうなのだろう、作者が断言しているんだから。

シリーズもの、特にミステリーのシリーズものはとても難しいのではないか。
難解な事件とそのトリックを毎回提示しながら、
読者には「裏切り」「驚き」を与えるストーリー展開にしていかなければならない。

ガリレオシリーズは、マイペースな天才物理学者によって、新しいミステリーの世界を拓いた。
今回の『禁断の魔術』も物語としては面白く、あっという間に読了した。
しかしもう始めの頃のようなトキメキはない。

なぜだろう?
それは作者のせいではない。
きっと僕のせいなのだ。

50も過ぎ、さまざまな体験をしていて、本やドラマ、映画などもそれなりの数をこなしていれば
ちっとやそっとのことでは驚かなくなっている。
本を読み始めてストーリーが転がり出すと、頭の中では、何通りもの想定が生まれ、
厚みでページ数の残り少なさを感じると、「そろそろシメに入るね」などと別のアングルからさらなる想定をする。
そんな読み方をしてしると、「おおっ!」は少なくなり、「ふーん、やっぱりね」が多くなっていく。

犯罪とそのトリック、推理・・・
スレた読者を満足させるために、ミステリー作家の苦労ははかり知れない。


もしもいまシャーロック・ホームズシリーズを読んだら、どうだろう?
僕の読書の原点になった本だ。
まだ純真無垢(笑)、知識も経験もなかった小学生の僕は、ハラハラドキドキ、驚きの連続だったが・・・
いま読んだら、あまり面白くないかもしれない。
そうならないよう、やっぱり読まないでおこうっと。


【本日の一曲】 ガリレオ オープニングテーマ


視聴率低迷にあえぐフジテレビ、がんばれ!


カテゴリー
スライド3  wrote by 1961_TM ブログランキング・にほんブログ村へ ブログランキング

この記事へのコメント

管理人のみ閲覧できます - - 2015年07月05日 09:45:24

このコメントは管理人のみ閲覧できます

私も… - うさまゆ - 2015年07月05日 23:04:01

シャーロック・ホームズが本当に好きで。
小学生の頃、ホームズが滝壺に落ちて(でしたっけ?)死んだように思わされて一話終わった時、
布団の中で泣いたのを今でもよく覚えています。

あの頃はかわいかったなぁ、アタシ(^ ^;)

うさまゆさんへ - 1961_TM - 2015年07月05日 23:17:47

うさまゆさん、こんばんは。
ふふふ、かわいかったんですね・・・
いやいや、いまも、きっと・・・ふふふふふ・・・

- 宝香 - 2015年07月06日 04:30:14

今までエンタメのミステリーという分野はあまり読んでこなかったけれど、
ちょっと手をだしてみたら、
もう、どうやって人を驚かそうか、とあの手この手で、
ストーリーの起承転結が透けて見えると、逆にしらけたりします。
現実社会のほうが実は驚きに満ちていたりして。
人は驚きたい生き物ではあるけれど。

宝香さんへ - 1961_TM - 2015年07月06日 09:57:27

宝香さん、おはようございます。
「人は驚きたい生き物」。ふむ・・・言われて然りですね・・・
現実界での驚き、あるといいな。悪いほうの驚きはこりごりですけど。

トラックバック

URL :

プロフィール

一九六丸

Author:一九六丸
書き手 1.玉下奴郎 2.ランシン
3.小李富(編集担当 旧名1961_TM)
3人合わせて一九六丸。
1960+世代の「暇つぶしのお供」が大好物。ゲスト寄稿も募集中!

1960+ YouTube List
Our Friends
最新コメント
ブロとも申請フォーム
1960+読者カウンター
カテゴリー
最新記事
月別アーカイブ
PR