「因果応報」と「親の顔が見たい」

ドア付近で本を読んでいた僕を突き飛ばすような勢いで、そのお婆ちゃんは電車の中に突き進んでいった。
三十前後と思われる女性の前に立ち、「席を譲って」的に睨めつけていたようだが
その女性はスマホいじりに夢中で気が付いているのかいないのか、知らん顔でいっこうに席を譲る気配はない。
「ふんっ!」
という感じで、お婆ちゃんは席を求めてさらにドスドスと奥に突き進んでいった。

混雑している電車内でたまにある風景。

お婆ちゃんの理論としては、「年寄りに席を譲りなさいよ」
座っている女性としては、「先に座った私の権利」
というところだろうか。

こんな時に、「お年寄りには優しくすればいいのに」、「どういう教育を受けてきたのかしら」、
「親の顔が見たい」という意見がある。
きっとその女性の親は、そのお婆ちゃんに似ているのではないかと思った。
つまり、そのお婆ちゃんは、自分が若い時には「席を譲らなかった人」だったのではないかと思ったのだ。

自分の権利を主張するためなら、他の人に迷惑をかけようが、どう思われようが関係なし。

僕は、「近頃の若い者は・・・」という表現が嫌いだ。
その若者を育てたのは、そういう表現を使う親たちの世代なのだ。
お年寄りを敬ったり、大切にするのは、世代から世代に受け継がれるべき教育だ。

因果応報。
田舎に母を一人暮らしさせている僕は、きっと子供たちに大切にされないジジイになるのだろう。


【本日の一枚】
席を譲って

そんなことを考えていて、ブログに書こうかなぁと思っていたら
似たようなことが話題になっていたので、スクリーンショットを取っておいたのだ。

自分の子供たちを見ていて、「親の顔が見たいぜ」とつぶやきながら、鏡を見る僕。
まさしく因果応報なのである。


カテゴリー
スライド12  wrote by 1961_TM
ブログランキング・にほんブログ村へ ブログランキング

この記事へのコメント

- SANAE - 2015年06月09日 10:36:25

こんにちは。
「79歳です…。」私も見ました。ぷっ!と笑ってしまいましたね。
席を譲って貰って当然‼って思うお年寄り。
昔友達が席を譲ろうとしたら、「席を譲って貰う程の年寄りじゃない‼」と一喝されたらしいです。
私はガラガラでない限り座らない様にしてます。
そうしないと…血圧上がるコトになるの嫌だもん。

- SANAE - 2015年06月09日 10:44:44

追伸。

79歳です......のおじいちゃんが、席を譲って貰って当然ってコトでは無いですよ。
関西はそんな感じのおばちゃんが多い。
譲って貰って当然って人は、案外・結構元気な人が多い。
学生の頃ちょっとした隙間に、大きなお尻を無理矢理押し込んで来たおばちゃん。私の制服のスカートの上にお尻が......。
おばちゃんは集団になるとタチが悪い‼
私思った。こんなババアにはならないぞって。(笑)

sanaeさんへ - 1961_TM - 2015年06月09日 16:37:12

sanaeさん、こんにちは。
いますよね・・・「当然」のひと。
そんなふうになりたくないなぁ。

- 玉下奴郎拝 - 2015年06月11日 08:27:11

我々が子供の時代には、
シルバーシートなんてなかった。
電車でもバスでも、全部の席がシルバーシートだったから。

なんだかあれは、優遇している振りだけのいびつなシステムだ。

玉下さんへ - 1961_TM - 2015年06月11日 09:47:57

玉下さん、おはようございます。
シルバーシート、優先席、なかったですね~

「普通のシートだから、譲らなくていいのだ」
という理論を生み出してしまったような・・・

いびつなシステム、然り!

- てのりぱんだ - 2015年06月14日 22:34:34

高齢になると想像以上に「しんどい」ようですよ。
子供の気持ちは通ってきた道だからある程度わかるけど、高齢者の気持ちはまだ通ってないからわかりません。でも、おしえられ、想像して、自分も通るはずの道だから、と
わかろうとします。
でもそれ以前に、若い人に対しても、老人に対しても、そんなことは関係なく結局は辛い人、困っている人に対して人間としてどうするか、ということのような気がします。

てのりぱんださんへ - 1961_TM - 2015年06月15日 09:48:02

てのりぱんださん、おはようございます。
想像以上のしんどさ・・・ほんと、想像以上なんでしょうね。
それを100%は無理でも、想像しようという意志が大切なのでしょう。
僕も50を過ぎ、田舎にいる母も80を過ぎ・・・
いまだ「親の心子知らず」なんだろうなぁ・・・

こんばんは(^-^) - てのりぱんだ - 2015年06月17日 20:54:35

親を置いてきている。それでいいんだと、思います。田舎にお母様を残していても、こうやってブログにも、そのお気持ちをかいてらっしゃるので、十分気にかけてらっしゃいますよね。
「ジジイ」(!?)になった時、子供たちにこちらに伝わるほどに親切にされたいわけでもないですよね?
心の片隅に置いてもらえるだけで十分なことないですか?
子供にあれやこれやとやってもらったら、自分の時間を大切にしなさいよ、と言いたくなります。(だから、自活できなくなり、子供たちの手を煩わすのが一番いやですよね。)
こういう風にすることも、因果応報~では?気にかけてるけどべったりしない、だから自分もそうされる。←けっこうハッピーです。
わたしも、「ババア」になった時、しなくては、なんて思ってもらいたくないです。
でも、こんな女に限って、施設に入って「来て来て」って言ってたりして・・・。(わらってられませんね。)
・・・いつも、この話題になるとつい長くなりすみません。
おない世代なので、切実なんです・・・。^^
ちょうど、同じことを考えていた今日この頃でしたもので。(因果応報の親子関係です。)
親と距離をとろうかと・・・。

てのりぱんださんへ - 1961_TM - 2015年06月18日 09:55:39

てのりぱんださん、おはようございます。
親との距離、兄たちとの距離、子供達との距離・・・どれも難しい・・・
これからどんどん考えなくてはいけなくなるんでしょうね。
これからもよろしくお願いします!

トラックバック

URL :

プロフィール

一九六丸

Author:一九六丸
書き手 1.玉下奴郎 2.ランシン
3.小李富(編集担当 旧名1961_TM)
3人合わせて一九六丸。
1960+世代の「暇つぶしのお供」が大好物。ゲスト寄稿も募集中!

1960+ YouTube List
Our Friends
最新コメント
ブロとも申請フォーム
1960+読者カウンター
カテゴリー
最新記事
月別アーカイブ
PR