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さよならブルーバード(リレー)

実は車の免許をとって最初に所有した車は「ブルバード910 2ドアハードトップ」だった。
確か中古で110万だったかなあ。
店頭で見つけ、「すげー、かっこいい!」と思って欲しくて欲しくてたまらなかった。
TVCMの内容はすっかり忘れていたけど、沢田研二の「ブルーバード、お前の時代だ」は
30年経ってもしっかり覚えている。
そもそも、まさに沢田研二の時代だった。
その沢田研二が褒め称えたのがブルーバード、
そりゃかっこいいわけだ。
しかもこの2ドアハードトップのシルエットがすばらしく美しかった。
大学生の自分にとってこの車は、運転する自分をまさに「俺の時代だ」と思いこませ、
気持ちよく勘違いさせ、騙してくれた。

そういえば、「GORO」とか「スコラ」とか「ホットドッグプレス」とか今はすっかり忘れられた雑誌たちも、
この時代には、「女子大生が乗りたいクルマ ベスト10」とか
「彼氏が所有して欲しいクルマ ベスト10」などクルマは特集の柱のひとつだった。

そう1960+世代にとって、クルマは大事な自己表現のアイテムだった。
これを羽織ったら必ず女の子にモテる!
と、おもいっきり勘違いさせてくれる最高の自己表現アイテムだった。
(まあ、それこそ自己満足なんだけど)

今やそんな時代の車の位置づけはすっかり変わり、まったくクルマに興味関心がなくなっている。
それは年齢的なことが大きいと思うが、クルマが単なる移動ツール、エコツールになってしまい、
デザインや徹底的な走行性能(燃費では無くて)の商品ではなくなってしまったこともその理由だ。

なので、個人的には、「ブルーバード」という車名がなくなること自体に、
寂しいとか残念だとか思う以前に関心さえない自分が一番悲しい。
もう少し前ならきっと実家の倉庫から写真を取り出して世代の仲間たちと会話したのだろうけど。

時代はどんどん変わるんだなあ。
ブルーバードのように商品名がなくなるくらいならまだしも、
慣れ親しんだ「SANYO]とか企業(名)がなくなる時代だもの。
これからもどんどんなくなるものがあるはずだ。そのたびに僕らは過去を思い出すんだろう。
僕らにはまだまだ未来があるはずなのに。


ああ、諸行無常。

  wrote by ランシン ブログランキング・にほんブログ村へ ブログランキング

この記事へのコメント

- パパ店長 - 2012年12月08日 20:06:13

ランシンさん こんばんは!
「さよならブルーバード リレー」編!
じっくり読ませて頂くつもりが・・・
「スコラ」 「ホットドッグプレス」 の方へ食いついてしまいました(笑)
ありましたねぇ、そんな雑誌達。
「ポパイ」なんてのもあったなぁ あれは「ポップ アイ」と読むのか、そのまま「ポパイ」と読むのか・・・意見が割れてました(笑)
あの辺の雑誌が組む車特集、わかりやすくて好きでした。
専門的すぎないところが良かったですね!

私は個人的に「ホットドッグプレス」の「北方謙三の俺に訊け!」? がお気に入りでした。

あら?すみません
話がソートーずれました・・・

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