『「ビートルズ!」をつくった男』 高嶋弘之著

昨年の公演中止を乗り越えて4月に来日公演が発表されたポール・マッカートニー。
ファン心理を理解して、ポールのコメントの“日本へ戻る!”という表現が憎い。

paul来日2015

そのポール。今では不要かも知れない元ビートルズという肩書き。
その日本でのビートルズ人気を仕掛けたのが、本書の著者である。



今の若い方には、バイオリニスト 高嶋ちさ子の父親という紹介が良いか?
60歳以上の一般の方には、俳優 高嶋忠夫の弟という紹介が良いか?
でもビートルズ好きな日本人にとっては、
「I want to hold your hand」という曲名に「抱きしめたい」とか、
「Ticket to ride」という曲名に「涙の乗車券」などの邦題をつけて、
日本におけるビートルズ旋風を仕掛けたレコード会社のディレクター。
これが最も高嶋氏を評するに相応しい紹介であろう。
何しろ原題の“手を握りたい”と邦題の「抱きしめたい」では、インパクトが全く違ってしまう。

日本とアメリカではこの「I want to hold your hand」が彼らのデビュー曲。
アメリカはビートルズの本国イギリス同様に英語圏だから原題のままだが、
果たして日本でのデビュー曲のタイトルが、
「アイ・ウォント・トゥ・ホールド・ユア・ハンド」ではヒットしたか?
「僕は君の手を握りたい」ではヒットしたか?
1960年代はレコード会社の洋楽ディレクターや洋画配給会社の宣伝マンの仕事に、
この“邦題をつける”という重要な役割があった。

ある意味では、どんな邦題をつけても本国からは文句が出ない。
つまり勝手に適当な邦題をつけても構わない。
言い換えればだからこそ、インパクトがあったり話題になる邦題を考えなければならない。

この本はタイトルにはザ・ビートルズとあるが、決してビートルズを売った話だけが書かれているのではなく、
ビートルズ以前の洋楽ディレクターとしてに仕事や、
その後に邦楽ディレクターとして、黛ジュンやザ・フォーク・クルセダーズを売った話などが書かれている。
でも正に本のタイトルには、“ビートルズをつくった”という言葉が重要なのである。


【本日の一曲】 「涙の乗車券」 by The Beatles



前述の通り、原題は単に乗車券。
そもそもは単に乗車券というタイトルをつけたビートルズも凄い!


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スライド2 スライド3  wrote by 玉下奴郎

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この記事へのコメント

仰る通り! - うさまゆ - 2015年02月17日 08:43:45

邦題の妙、原語ではないからこそ、の素敵な出逢いですよね。

一昨年、退職を決めながら見た東京ドーム。
昨年、プラプラ自由人生活しながら涙を飲んで引き返した国立競技場。
そして今年、新会社人になりグッと東京ドームが近くなり。
ポール・マッカートニー、参戦させて頂きます!

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