“焼きラーメン”と“つゆ焼きそば” ...続き。

“焼きラーメン”と“つゆ焼きそば” の後半、“つゆ焼きそば”篇です。

ところは変わって北品川。

JR品川駅よりも南に位置するのに、京浜急行の駅名は何故か北品川。
ここは元々、明治時代に「品川駅」として開業し、
エリアとして“品川”の北部にあったので、大正時代に「北品川駅」に改称位をした由緒のある駅。
JR品川駅が実際には港区にあるのとは違い、正真正銘の品川にある駅です。
江戸時代は東海道で日本橋から一つ目の宿場として栄えた町でもあります。

北品川の駅を降りると、今の感覚で見ると圧倒的に狭い道幅の商店街。
これが江戸時代には宿場や飯場やホニャララで大賑わいだったんですね。
hiroshige014.jpg
(安藤広重作「東海道五十三次」より“品川”)

で、このエリアには素敵な飲み屋さんや天ぷら屋さんや鰻屋さんやお蕎麦屋さんが、
そここに現存しています。
(残念ながら最近は老舗のお店がすこしづつ閉店をしてしまっていますが...)

この東海道=北品川商店街も、ご多分ぬいもれず路地と路地裏も充実しています。

今回のお店「十三屋」は、まさに商店街の路地裏にあります。
http://tabelog.com/tokyo/A1314/A131405/13034060/

路地を曲がるとスナックの看板が沢山立ち並ぶ間に、半ばバラックのような居酒屋が紛れている。
  (大げさではなく、外観はちょっと心配になるくらい寂れています)
それが今回紹介をする「十三屋」。

ご主人は60歳手前のおじさん。
40過ぎまで品川でIT関係のサラリーマンをされていたのが、
一念発起していきなりこの場所で飲食=居酒屋を始めたそうです。
以来10年以上の歳月でお店のMENUはおつまみ系だけでなく、
麺類だけでも蕎麦・うどん・ラーメン・パスタ...。
料理の国籍も和食・上海・南米・イタリア...。
とにかく雑多。
ご主人が興味があると試しに作ってMENUに組み込んで...
と10数年で進化したバリエーションだそうです。

閑話休題...。

そんなご主人の出身地、青森県黒石市発祥のご当地麺だそうです。

注文をすると、先ずは右側のコンロに雪平鍋をかけて、
だし汁に醤油をドボドボと注いでラーメンのスープを作ります。

その間に左側のコンロにかけたフライパンで、ざく切りのキャベツやモヤシや豚ひき肉を炒めて、
そこに太麺の焼きそばを投入。
少し水を加えて火に馴染んだところで、焼きそばソースをダバダバと注入。

あっという間に、焼きそばが完成。

不思議なのがここから。

出来たての焼きそばを盛り付けるのは、普通は平皿。
なのにご主人が取り出したのは、ラーメンの丼。
これに出来たての焼きそばを盛り付けた方と思うと、
先ほど作っていたラーメンのスープ(醤油味)をぶっかける。

最後に紅しょうがを散らして、出来上がり。
20121129_しる焼きそば

先ずは最も気になる、「これはラーメンか?焼きそばか?」...。

人によって答えは違うだろうが、玉下の結論は「焼きそば味のラーメン」でした。

不思議なのが、スープの味。
醤油の味もソースの味も、不思議なバランスで両立をしているんです。
どちらも立っている。
でもどちらも相手を殺していない。
喧嘩をしていない。
ちゃんと“俺がソースだ”“僕が醤油だ”と自己主張をしながら、相手の味を立てている。

ご主人が目の前で醤油やソースをメジャーで測って入れているのではなく、
あくまでも両方とも豪快にダバダバのドボドボ..。

それでこの味。

余談ですが、あくまでもこのお店は居酒屋さん。
2010年に某バラエティでこの“つゆ焼きそば”が紹介されて、
大勢のお客さんがこれだけを食べに殺到した時期があったそうです。
でも次第にこれ単品だけを頼んで帰るお客が増え、
居酒屋のご常連客がお店に入れなくなる事態が起きてからは、
“つゆ焼きそば”だけを目当てに来るお客を断るようにし、
半年もしたら元の落ち着いた居酒屋に戻ったそうです。

ご興味がある方も、ぜひお酒とか他のMENUも頼んだ上で、お試しください。

食べログのほかの方の投稿にMENUの写真も掲載されていますが、
安い・早い・美味い!加えて、とにかく独創的な料理が多くて楽しめます。


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