『ゴジラ (ハリウッド版)』間もなく公開!

日本が世界に誇る『ゴジラ』がハリウッドでリメイクされるのは、今回が二度目。
最初は『レオン』でお馴染みにジャン・レノが出演した1998年。
この作品は造形的に全く異なる、単に直立型恐竜としてゴジラを描いてしまったために、
世界中のゴジラ・ファンからは不評を買ってしまったが、
我々日本人からするとゴジラがハリウッド作品の題材になり得たという事実は驚きだった。

そして今年。
既に『バットマン』などでハリウッド作品へのキャリアを重ねている渡辺謙を擁し、
オリジナルから60年の時を経て再び『ゴジラ』が登場する。

ゴジラ_2014 映画『GODZILLA ゴジラ』公式サイト

オリジナルの『ゴジラ』が誕生したのは1954年。終戦から僅か9年後の11月だった。
空襲で一面焼け野原だった東京は、驚異的な速さで復興を遂げていた。
民家こそまだ木造建築が大半ではあるが、
有楽町や銀座は現在の街並みと比べても高度以外は遜色がない栄華を誇っていた。
この、復興と高度経済成長のシンボルである東京を再び瓦礫の山にしてしまったのが、米軍ではなくゴジラであった。
人間の水爆実験によって太古から目覚めたゴジラは、単なる生存本能で次々と建物を破壊し続ける。
和光の時計台が、デパートが、東京タワーが、国会議事堂が、いとも簡単に崩れ落ちる。
余談だが玉下は『ゴジラ』を有楽町の日劇で観たことがあり、
ゴジラがその日劇を潰す場面では観客から拍手が沸き起こった。

ゴジラ_1954

閑話休題。
公開当時、着ぐるみの怪獣+ミニチュアのセットという撮影方法は世界でも類をみなかった。
これを後に特撮の神様と呼ばれた円谷英二監督は、撮影期間の短縮という東宝からの命題に応える為に敢行。
全てが試行錯誤のなかで、誰も見たことがない怪獣の造形や泣き声を生み出し、
精巧なミニチュアで東京を作り上げ、巨大プールに太平洋を再現した。
建物は大量のウエハースを撮影所に搬入して作られたそうである。
これなら軽くて安価で壊れやすい。
誰が何をきっかけに思いついたか、極めて明快なアイディアである。

公開されるや否や、日本中で映画館に長蛇の列が出来たという。
一見すると子供向けの娯楽作品と捉えられがちな怪獣映画だが、
このオリジナル版には原爆や水爆に象徴される戦争への批判、
国民に問題を隠蔽しようとする政府への批判、
自衛隊の存在意義、復興へ向かう日本人の強さ、そして叡智と勇気…。
様々なメッセージが込められている。

さてさてCG技術の粋を集めたハリウッド版『ゴジラ』。
既に公開されているアメリカでは大ヒットらしいが、あの哀愁漂う咆哮と共に、彼は我々に何を伝えてくれるのだろうか?


【本日の一曲】 「SF交響ファンタジー 第一番」 by 伊福部昭


ちょっと長いですが、お馴染みのフレーズが次々と出てくる交響曲です。


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