ゴジラ生誕60年だ!
今でこそ、このゴリラとクジラの名前を合わせた造語をつけられた、直立型恐竜の造形を持った怪獣はポピュラーです。
でも1954年に始めて日本で生まれた時は、それはそれは衝撃的だったそうです。

今年はこの「ゴジラ」が初公開されて60年目。
ハリウッドでも二度目の映画化作品が7月に公開されます。
日本人キャストでは渡辺謙が早々に発表されており、既に映画館やWebでも流暢な英語を話す予告編が観られます。
公式ホームページ
そしてオリジナル版とハリウッド版の双方にキャスティングされているのが、1954年に新人だった宝田明。
オリジナル版「ゴジラ」へのキャスティングを知らされた宝田は、
撮影初日に現場へ行って
「主役を仰せつかりました宝田です」と、新人らしく元気に挨拶をしたところ、
「おい、主役は怪獣だぞ」と一蹴されたそうです。
さて、「ゴジラ」作品を語る上で映像と共に忘れてはならない要素。
それはサウンドトラックです。
誰も観たことも聴いたこともない怪獣の鳴き声や足音。映像にインパクトを与える音楽。
鳴き声は重低音を奏でるコントラバスやライオンの鳴き声など、
様々な音を録音してミックスして作られたと言われています。
今とは違いすべてがアナログな作業。
ビートルズは1960年代に録音技術的にも多くの革新的な実験をしましたが、
日本の「ゴジラ」スタッフは遥か10年以上前にあの鳴き声を、オープンリールのアナログテープで作りあげました。
音楽を作曲したのは現代音楽作家の伊福部昭。
存命なら今年が生誕100年。
あの繰り返される低音の主題や勇壮な地球防衛軍のテーマなど、
「ゴジラ」ファンでなくても誰もが耳にしたことがある、日本映画音楽史上で五本指に入る作曲家だと思います。
この日本が世界に誇るオリジナル版の「ゴジラ」が、デジタル・リマスターで蘇ります。
先日、初めて映画館で予告編を観たのですが、映像が驚くほどクリアになっていました。
我々1960年世代が決して観られなかった公開当時の映像。
フィルムにゴミやキズがついて劣化する前の映像。
現代のデジタル技術に感謝です。
そして来月、このデジタル・リマスターの映像と、
伊福部氏によるサウンドトラックの生演奏を同時に堪能出来る、
夢の様なイベントが一回だけ渋谷区初台で行われます。
2014年7月13日 (日) 開場 16 :00 開演 17:00。
場所は東京オペラシティ コンサートホール。
演奏は東京フィルハーモニー交響楽団。
チケットぴあ
「ゴジラ」の音声トラックは、台詞、効果音、音楽がミックスされたものしかありません。
その中から最新の技術を駆使して台詞と効果音のみを生かし、
そこに音楽をオーケストラの生演奏で重ねるというのが今回のイベント。
全く新しい演奏と上映スタイルの融合です。
洋画では「ウェストサイド物語」等の例がありますが、邦画では今回の「ゴジラ」が初めてとなります。
「ゴジラ」は全編1時間37分の内、音楽がある箇所は約40分。
音楽の無い所は映画をそのまま観ることになります。
しかし音楽を付けなかったということも、作曲家としての伊福部昭の作曲であると考えられます。
どこに音楽を付けどこに付けなかったか、
そんなことも考えながら、映画「ゴジラ」を一曲の音楽作品として鑑賞出来ます。
問題はこの日に他の仕事などが入らないか否か。
ある意味で「ゴジラ」以上に怖いのが、そういう状況です…。
【本日の一本】
今日の一本は、「ゴジラ」の1954年当時の予告編映像です。
東宝のチョー気合の入ったテロップにも注目下さい!
カテゴリー
wrote by 玉下奴郎
でも1954年に始めて日本で生まれた時は、それはそれは衝撃的だったそうです。

今年はこの「ゴジラ」が初公開されて60年目。
ハリウッドでも二度目の映画化作品が7月に公開されます。
日本人キャストでは渡辺謙が早々に発表されており、既に映画館やWebでも流暢な英語を話す予告編が観られます。

そしてオリジナル版とハリウッド版の双方にキャスティングされているのが、1954年に新人だった宝田明。
オリジナル版「ゴジラ」へのキャスティングを知らされた宝田は、
撮影初日に現場へ行って
「主役を仰せつかりました宝田です」と、新人らしく元気に挨拶をしたところ、
「おい、主役は怪獣だぞ」と一蹴されたそうです。
さて、「ゴジラ」作品を語る上で映像と共に忘れてはならない要素。
それはサウンドトラックです。
誰も観たことも聴いたこともない怪獣の鳴き声や足音。映像にインパクトを与える音楽。
鳴き声は重低音を奏でるコントラバスやライオンの鳴き声など、
様々な音を録音してミックスして作られたと言われています。
今とは違いすべてがアナログな作業。
ビートルズは1960年代に録音技術的にも多くの革新的な実験をしましたが、
日本の「ゴジラ」スタッフは遥か10年以上前にあの鳴き声を、オープンリールのアナログテープで作りあげました。
音楽を作曲したのは現代音楽作家の伊福部昭。
存命なら今年が生誕100年。
あの繰り返される低音の主題や勇壮な地球防衛軍のテーマなど、
「ゴジラ」ファンでなくても誰もが耳にしたことがある、日本映画音楽史上で五本指に入る作曲家だと思います。
この日本が世界に誇るオリジナル版の「ゴジラ」が、デジタル・リマスターで蘇ります。
先日、初めて映画館で予告編を観たのですが、映像が驚くほどクリアになっていました。
我々1960年世代が決して観られなかった公開当時の映像。
フィルムにゴミやキズがついて劣化する前の映像。
現代のデジタル技術に感謝です。
そして来月、このデジタル・リマスターの映像と、
伊福部氏によるサウンドトラックの生演奏を同時に堪能出来る、
夢の様なイベントが一回だけ渋谷区初台で行われます。
2014年7月13日 (日) 開場 16 :00 開演 17:00。
場所は東京オペラシティ コンサートホール。
演奏は東京フィルハーモニー交響楽団。

「ゴジラ」の音声トラックは、台詞、効果音、音楽がミックスされたものしかありません。
その中から最新の技術を駆使して台詞と効果音のみを生かし、
そこに音楽をオーケストラの生演奏で重ねるというのが今回のイベント。
全く新しい演奏と上映スタイルの融合です。
洋画では「ウェストサイド物語」等の例がありますが、邦画では今回の「ゴジラ」が初めてとなります。
「ゴジラ」は全編1時間37分の内、音楽がある箇所は約40分。
音楽の無い所は映画をそのまま観ることになります。
しかし音楽を付けなかったということも、作曲家としての伊福部昭の作曲であると考えられます。
どこに音楽を付けどこに付けなかったか、
そんなことも考えながら、映画「ゴジラ」を一曲の音楽作品として鑑賞出来ます。
問題はこの日に他の仕事などが入らないか否か。
ある意味で「ゴジラ」以上に怖いのが、そういう状況です…。
【本日の一本】
今日の一本は、「ゴジラ」の1954年当時の予告編映像です。
東宝のチョー気合の入ったテロップにも注目下さい!
カテゴリー






この記事へのコメント
おじさんはみんなゴジラが好きです。
そういえばむかーし、ブルーオイスターカルトが「ゴジラ」歌ってましたよね。あれなんか、当時は気にもしなかったけど、今聴くとなかなか風情があって「今日の一曲」に載せてほしいくらいです。失礼しました。
そういえばむかーし、ブルーオイスターカルトが「ゴジラ」歌ってましたよね。あれなんか、当時は気にもしなかったけど、今聴くとなかなか風情があって「今日の一曲」に載せてほしいくらいです。失礼しました。
伊福部昭氏、日本独特の作曲技法だと思います。
うーん、これは行きたい。
うーん、これは行きたい。
Mrs. PIEさん
そうなんですよね。
当時のスタッフは娯楽映画に水爆とか戦争とか、
様々なメッセージを込めていたんですよね。
それは後のウルトラマンやウルトラセブンにも受け継がれています。
玉下奴郎拝
そうなんですよね。
当時のスタッフは娯楽映画に水爆とか戦争とか、
様々なメッセージを込めていたんですよね。
それは後のウルトラマンやウルトラセブンにも受け継がれています。
玉下奴郎拝
takako.t.maruさん
これは生演奏に限りますねぇ!
先日、生誕100年の記念コンサートを川崎で聴いてきました!
玉下奴郎拝
これは生演奏に限りますねぇ!
先日、生誕100年の記念コンサートを川崎で聴いてきました!
玉下奴郎拝
takakoさん
玉下も川崎、行きました!
少しだけ睡魔との闘いに敗れましたが…。
玉下も川崎、行きました!
少しだけ睡魔との闘いに敗れましたが…。
トラックバック
URL :
- Mrs.PIE - 2014年06月13日 22:25:32
21世紀の「ゴジラ」には、どのような世界が描かれるのでしょう?