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ロング・グッドバイ

最近、あまりテレビドラマを観なくなった。
というか観たいドラマがないといったほうが正確かもしれないけど、
久々に、これは観ずにはいられまいというのが、NHKの土曜ドラマ『ロング・グッドバイ』だ。
LongGoodbye.jpg (番組公式ホームページ)

僕たち1960+世代、特に男でハードボイルドをくぐり抜けなかった「ヤツ」はいないのではないか。
大藪春彦、片岡義男、大沢在昌、北方謙三・・・
そして海外モノの最高峰は、やはり、レイモンド・チャンドラーだろう。
その代表作『長いお別れ』を、舞台を日本に移し替えてドラマ化した。

これはリアルタイムより、録画して観るほうが正解だった。
なにしろ登場人物が贅沢だし、セット全般もまぁ凝っていること凝っていること。
どんだけ制作費かけてんのNHKさん!って言いたいくらいに。

ロング・グッドバイ ※勝手にコラージュしました、ごめんなさい。

●キャスト
僕はゲイではないが、とにかく男優が好き。
女優にはあまり興味がわかない。  (ほんとうにゲイじゃないってば!)
「最近出過ぎかも」の綾野剛、「刑事役が多すぎるぞ」の遠藤憲一、「なにをやってもしびれるぜ」の柄本明、
この3人が筆頭かな。
浅野忠信もいいんだけど、第1回目を観る限り、もう少し抑えたハードボイルドさが欲しかったね。

●セット
上のコラージュの中央、探偵事務所があるのは中古車屋のビルという設定。
よくもまあこんなクルマとバイクを揃えてくれたものよ。
涙もの、涎もの。しかし制作費が無尽蔵だぞ、NHK!

●カメラワーク
カメラ自体も映画的な画質で、民放ドラマのペラペラな画質とは大違い。
注目は、肩ナメショット。(肩越し、人物越しショットとも言いますね)
上のコラージュもほとんどがそうでしょ?
会話のシーンに使われるこの手法を、セリフを最低限に抑えるべきハードボイルドドラマに多用しているところがニクい。

●おまけ・・・喫煙
みんな煙草をよく吸うこと吸うこと。
観ていて吸いたくなるじゃないか。実際、途中、録画をポーズして吸いに行った。
だから今時のドラマやアニメで喫煙シーンが嫌われ、カットされるんだけど、
このドラマはそんなの知ったことか的姿勢が潔い。
しかし、綾野剛だけはサマになっていなかった。彼は喫煙者じゃないのね、きっと。

こういうドラマをNHKが制作すること自体、NHKが変わったということなのか・・・なんて興味がないけど、
民放だったら、ちょいと気合(例えば開局●●年記念とか)を入れないと難しいのかもしれない。
これをフツーに制作してしまうNHKって・・・


【本日の一冊】 長いお別れ or ロング・グッドバイ
 

僕が読んだのは、清水俊二訳の『長いお別れ』 のほうだと思う。
村上春樹訳の『ロング・グッドバイ』 を読んでみるかどうか悩んでいる。


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スライド9  wrote by 1961_TM ブログランキング・にほんブログ村へ ブログランキング

この記事へのコメント

- みーむし - 2014年04月24日 14:59:40

見ましたよ~!ロング・グッドバイ!
今まで浅野はあんまり好きじゃあなかったけど
今回で気に入りました。

それにしても御指摘の通り、NHKのドラマは金がかかってますよね!
大河ドラマしかり。

日本全世帯が受信料を払ってないのに
これですからね。。。

- 1961_TM - 2014年04月24日 15:39:14

みーむしさん、こんにちは。
ロング・グッドバイは、制作費はかけていますね。大河には及ばないまでも。
2回目以降、そっちも気にしながら(笑)
観ようと思っています。

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