3月の読書。「フラニーとズーイ」「満月、空に満月」「さらば雑司ヶ谷」。
人並みに読書をする方だと思うけど、読むペースは波が激しい。
幸か不幸か郊外在住なので、仕事場への行き帰りは片道約1時間。
そんな生活を続けているので、i-Podでの音楽鑑賞と読書時間は充分にある。
そのリズムが崩れる時、それもマイナスに崩れる時がたまにある。
今回がそうだった…。
「フラニーとズーイ」。村上春樹が翻訳したサリンジャーの小説だ。
発売が告知されてすぐにAmazonで予約したので、発売日に帰宅すると既に家に届いていた。
3月は色々な案件が何故か惑星直列の様に重なってしまい、
物理的に余裕がなかった以上に精神的にパツパツになっていて、
前述の通勤時間にも音楽や活字と接する気分になれなかった。
そこを無理矢理にこじ開けたのが、村上春樹の新作…。
翻訳とはいえ楽しみにしていた。
しかも彼の新作といえばハードカバーと相場が決まっているが、今回は異例で、いきなり文庫本で出版された。
訳者の思惑か出版社の計算か、安価で手軽な点は嬉しい。
ところが、である。
ページが全く進まない。
物語に入っていけない。
本を手にした段階でも精神的&物理的パツパツ状態は続いていた。
最初はそのせいかと思った。
でもこれまでの経験則では、物語に入ってしまえば大丈夫だった。
極端な時には寝食を忘れて読書に没頭出来た。
読み始めたら長短にかかわらず読み終わらないと気が済まないので、
弾みさえつけばサクサクとページをめくる筈なのに、何故かその状態に没入出来ない。
パツパツ状態がディープ過ぎて、集中出来ないのか…。
ストーリーに共感出来ないからなのか?
今回のサリンジャー+村上春樹の組み合わせで、以前も「キャッチャー・イン・ザ・ライ」がそうだった。
それまでのポピュラーな邦題は「ライ麦畑でつかまえて」。
「ライ麦…」は学生時代にどうも性に合わなくて苦労した。
30年近い時を経て大好きな村上訳でも、その点は解消出来なかった。
それが今回の「フラニー…」でも同様だった。
村上訳でもチャンドラーやフィッツジェラルドやカポーティは大丈夫。
何故かサリンジャーが合わない。
読み進んでいるうちに気がつきました。
恐らく文体だと思います。
ここから先の自己分析は少し長くなるので、今回は此処まで…。
続いて読んだ二冊も文体に関連します、恐らく…。
【本日の一曲】 「 ジ・エンタテーナー 」。映画『スティング』のテーマです。
なんとなく「フラニーとズーイ」の頃の時代。
いや、映画の方がずっと前だ。
でもこの映画が大好きなのでご容赦。
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この記事へのコメント
エンタテーナー、
スティングのテーマ曲だったんですね
もう、生まれる前の話だから
知らなかったですよ~私........................??!
スティングのテーマ曲だったんですね
もう、生まれる前の話だから
知らなかったですよ~私........................??!
谷口冴さん
そりゃそうです。
1936年のシカゴが舞台だから、誰も生まれてないです。
ちなみに映画は1973年の公開だから、玉下は中学生。
映画館で観たのは高校だったと思います。
そりゃそうです。
1936年のシカゴが舞台だから、誰も生まれてないです。
ちなみに映画は1973年の公開だから、玉下は中学生。
映画館で観たのは高校だったと思います。
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URL :
- takako.t.maru - 2014年04月14日 08:14:37
と思っていたのに、
玉下さんの記事を読んで、怖いものみたさで買ってしまった。
読めるのか?ほんと、読めるのか、私!