大人の流儀 1~4 伊集院静
昨年2013年の10月から、TBS系列で日曜日の深夜に放映していた『リシリな夜』。
とんねるずの石橋貴明がMCをつとめるトーク番組で、3月末で終了した。
たまーに観ていたくらいだったが、
最終回とその前回のゲストが伊集院静と知って、録画をセット。

いやはや、おもしろかった。
あの石橋貴明が、緊張しまくり、遠慮しまくり、はっきり言ってビビりまくり。
(ちなみに石橋は1961年生まれの同い歳。)
おもしろかったのはそのビビりではない。伊集院静氏の「たたずまい」にあらためて魅了されたのだ。
で、買ったのが、これ。

2011年3月の『大人の流儀』以来、シリーズを重ね、今年3月に『大人の流儀4 許す力』が出版されたばかり。
で、一気に4巻「大人買い」。
いままで小説はかなり読んでいたが、エッセイものははじめてかも。
この流儀シリーズは賛否両論まっぷたつ。
特に女性にはあまりウケがよろしくないらしい・・・
最後の無頼派といわれる作者が言いたい放題、傍若無人なまでの言葉が連なっているからなのかもしれない。
しかし、この本には自身の矜持が色濃く込められている。
「教えてあげる」「これで成功する」といったビジネス書が多い中、
「大人とは自らが自らの生き方について考えるべき」という強烈なメッセージがそこかしこに。
“頼るもの無し”と書く無頼とは、孤独なアウトローではなく、ひとりの人として自立していること。
人は支えあって生きるから「人」という字なのだ、なんていうのを「甘い!」と真っ向から否定しているようでいて、
実は人と人の関係をとても大切にしている人なのだと感じる。
贈り物に対して丁寧な感想とともに必ず礼状を書いたり、
これだけ故人の墓参りを重ねる人を、僕は他に知らない。
阿佐田哲也こと色川武大との旅打ち(ギャンブル旅行)の思い出。
松井秀喜をはじめとする著名人にとどまらず、小さなおでん屋のおばあちゃんなど、さまざまな人との交流。
両親や姉弟との生い立ちと今。
亡くした先妻 夏目雅子と現在の妻 篠ひろ子との仙台での生活模様。
特に仙台での生活はあの震災のまっただ中にいた・・・。
そして、在日二世でありながら、と言っては失礼かもしれないけど、
日本への強い強い愛情があふれている。
伊集院静の生き様は決して褒められたものではない。(憧れるけど)
でも、この本に記されているその言葉に、僕は間違いなく影響されている。(良くも悪しくも・・・笑)
いつ息子に読ませようか・・・やっぱり成人式の時かな。(3年後か・・・)
【本日の一枚】 リシリな夜からの1カット(拡大)

テレビのスタジオでここまで煙草を吸いまくった人は近年いないのでは・・・
この煙草の火の付け方を観て、禁煙なんてするもんかと改めて誓ったのでありました。
関連(玉下さん、ランシンさんも伊集院静について書いていました。ぜひこちらもお読みください)
■安倍政権での成人式...。
■「贈る言葉」 伊集院 静
■「別れる力 大人の流儀3」 伊集院 静
カテゴリー
wrote by 1961_TM
とんねるずの石橋貴明がMCをつとめるトーク番組で、3月末で終了した。
たまーに観ていたくらいだったが、
最終回とその前回のゲストが伊集院静と知って、録画をセット。

いやはや、おもしろかった。
あの石橋貴明が、緊張しまくり、遠慮しまくり、はっきり言ってビビりまくり。
(ちなみに石橋は1961年生まれの同い歳。)
おもしろかったのはそのビビりではない。伊集院静氏の「たたずまい」にあらためて魅了されたのだ。
で、買ったのが、これ。

2011年3月の『大人の流儀』以来、シリーズを重ね、今年3月に『大人の流儀4 許す力』が出版されたばかり。
で、一気に4巻「大人買い」。
いままで小説はかなり読んでいたが、エッセイものははじめてかも。
この流儀シリーズは賛否両論まっぷたつ。
特に女性にはあまりウケがよろしくないらしい・・・
最後の無頼派といわれる作者が言いたい放題、傍若無人なまでの言葉が連なっているからなのかもしれない。
しかし、この本には自身の矜持が色濃く込められている。
「教えてあげる」「これで成功する」といったビジネス書が多い中、
「大人とは自らが自らの生き方について考えるべき」という強烈なメッセージがそこかしこに。
“頼るもの無し”と書く無頼とは、孤独なアウトローではなく、ひとりの人として自立していること。
人は支えあって生きるから「人」という字なのだ、なんていうのを「甘い!」と真っ向から否定しているようでいて、
実は人と人の関係をとても大切にしている人なのだと感じる。
贈り物に対して丁寧な感想とともに必ず礼状を書いたり、
これだけ故人の墓参りを重ねる人を、僕は他に知らない。
阿佐田哲也こと色川武大との旅打ち(ギャンブル旅行)の思い出。
松井秀喜をはじめとする著名人にとどまらず、小さなおでん屋のおばあちゃんなど、さまざまな人との交流。
両親や姉弟との生い立ちと今。
亡くした先妻 夏目雅子と現在の妻 篠ひろ子との仙台での生活模様。
特に仙台での生活はあの震災のまっただ中にいた・・・。
そして、在日二世でありながら、と言っては失礼かもしれないけど、
日本への強い強い愛情があふれている。
伊集院静の生き様は決して褒められたものではない。(憧れるけど)
でも、この本に記されているその言葉に、僕は間違いなく影響されている。(良くも悪しくも・・・笑)
いつ息子に読ませようか・・・やっぱり成人式の時かな。(3年後か・・・)
【本日の一枚】 リシリな夜からの1カット(拡大)

テレビのスタジオでここまで煙草を吸いまくった人は近年いないのでは・・・
この煙草の火の付け方を観て、禁煙なんてするもんかと改めて誓ったのでありました。
関連(玉下さん、ランシンさんも伊集院静について書いていました。ぜひこちらもお読みください)
■安倍政権での成人式...。
■「贈る言葉」 伊集院 静
■「別れる力 大人の流儀3」 伊集院 静
カテゴリー





この記事へのコメント
人から教わり『リシリな夜』を観て。
それなりに面白かったです。
そもそも浅学なので、伊集院静という字面から、この作家さんは女性だと思い込んでいた程の“無知っぷり”ですが。
本、読んでみようかと迷い中です。
自分一応女なんで、腹立つのかしら…(^^;;
それなりに面白かったです。
そもそも浅学なので、伊集院静という字面から、この作家さんは女性だと思い込んでいた程の“無知っぷり”ですが。
本、読んでみようかと迷い中です。
自分一応女なんで、腹立つのかしら…(^^;;
takakoさん、こんにちは。
そうなんです、この本はタイトルやキャッチコピーと内容がちがうじゃん!とよくいわれているみたいです。
僕もかなりそう思っています(笑)
言っていることと、やっていることがちがうじゃん!と思いながら、伊集院静が好きだからこそ「許し」ながら読んでいるっていうところでしょうか。
takakoさんが大人じゃないとすると、僕はまだまだ赤子ですね(笑)
そうなんです、この本はタイトルやキャッチコピーと内容がちがうじゃん!とよくいわれているみたいです。
僕もかなりそう思っています(笑)
言っていることと、やっていることがちがうじゃん!と思いながら、伊集院静が好きだからこそ「許し」ながら読んでいるっていうところでしょうか。
takakoさんが大人じゃないとすると、僕はまだまだ赤子ですね(笑)
うさまゆさん、こんにちは。
腹が立ちます、きっと。
伊集院静の人となりを知っていればいるほど(笑)
でも、「いい言葉」があることも事実。
お貸ししましょうか?
腹が立ちます、きっと。
伊集院静の人となりを知っていればいるほど(笑)
でも、「いい言葉」があることも事実。
お貸ししましょうか?
こんばんは♪
「許す力」先日、本屋さんで見かけて立ち読みしたばかりです(^_^;)
何せ、立ち読みなのでもちろん全部読んでませんが。。。
(って、全部読むんなら買えって話ですよね^^;)
私も年齢はかなりな大人なんですけど、精神年齢は相当なお子様。
なかなか許すことができず、もがいてばかりの人生だったような(アセアセ)
私のでよければ、人生論書けそうですわん(*^^)v
「許す力」先日、本屋さんで見かけて立ち読みしたばかりです(^_^;)
何せ、立ち読みなのでもちろん全部読んでませんが。。。
(って、全部読むんなら買えって話ですよね^^;)
私も年齢はかなりな大人なんですけど、精神年齢は相当なお子様。
なかなか許すことができず、もがいてばかりの人生だったような(アセアセ)
私のでよければ、人生論書けそうですわん(*^^)v
そふぃーおばさん、おはようございます。
大人になっている人なんて、いるんでしょうか・・・(笑)
ぜひ人生論、お書きください。
いや、お聞かせください~♪
大人になっている人なんて、いるんでしょうか・・・(笑)
ぜひ人生論、お書きください。
いや、お聞かせください~♪
トラックバック
URL :
- takako.t.maru - 2014年04月07日 11:30:11
「あなたはその人を許すことができますか?
許すことで始まる人生がある。 許す力」
というコピーを見て、
今、自分を苦しくさせているものの正体はこれかも・・
と思って、「許す力」を買って読みました。
自分も記事にしようかな、と思っていましたが、
うーん、なんか出だしとその後では本の内容がちょっとずれていって、
「許す」じゃないじゃん、になって、現在読み切れていません・・。
ただ、自分は許せないくせに、相手には無条件で許して欲しい、
という自分はよおく認識できた。
ああ、要するに、私は大人じゃないってことかな・・。