『ウルフ・オブ・ウォールストリート』。頑張れ、レオ様!

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』。
L. ディカプリオとM. スコセッシ監督によるこの映画は、20代で証券会社を設立し億万長者となった、
実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの物語。
レオ様は今度こそアカデミー賞主演男優賞と思われたが、またもや受賞を逃してしまった。
ディカプリオといえば1997年に公開された『タイタニック』を思い浮かべるが、
1993年に『ギルバート・グレイプ』という作品で、で僅か19歳にしてアカデミー助演男優賞にノミネートされている。
ディカプリオはこの作品でギルバート・グレイプ(J. デップ)の弟役、知的障害を持つアーニーを演じていた。
当然、映画の主役はギルバートだが、最も印象に残ったのがアーニー。
当時、少なくとも日本ではほとんど無名だったディカプリオ。
本当にこの役者は知的障害かと思うほど、しぐさやセリフの言い方が迫真であった。
そして何年か後にDVDで再見して初めて、
この役者が『タイタニック』などで名優の仲間入りをしているレオ様だったと気づいた。
その後、『タイタニック』で一躍スターダムへ上り詰めたレオ様は、
2002年に『ギャング・オブ・ニューヨーク』でスコセッシ監督と出会い、
『アビエイター』『ディパーテッド』『シャッター・アイランド』とタッグを組む。
同じタッグを組むのでも、デ・ニーロだとマフィアの大物役というイメージが強いが、
レオ様の場合はギャングや大富豪や潜入警察官など、それぞれの役どころが全く異なるのが面白い。
公開中の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で、狂気を感じさせる演技を見せるディカプリオ。
そんな彼の狂気を最大限に引き出した監督がいる。
鬼才タランティーノである。
2012年に公開された『ジャンゴ 繋がれざる者』で、レオ様は悪役で登場する。
それも中途半端な悪役ではない。
奴隷解放をテーマにしたこの作品で、レオ様は黒人奴隷を虐げるサディスティックな農場主として登場。
随所に見せる狂気の表情は、『シャイニング』のJ. ニコルソンを彷彿させた。
悪役が魅力的な物語には、名作が多い。
『ジャンゴ 繋がれざる者』の百面相的な彼の表情を堪能してから
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を観ると、その狂気の演技がより一層楽しめるに違いない。
南部の奴隷制度を描いて、見事アカデミー賞作品賞に輝いた、
S. マックイーン監督の鑑賞ブログは、また改めて…。
【本日の一曲】 「Humming Money Chant Song」from Wolf of Wall Street
『ウルフ・オブ~』の中で狂気を現す不思議な旋律…。
途中で結構ヤバいセリフもあるけど、字幕はないのでご容赦。
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この記事へのコメント
「マイ・ルーム」未見ですが、
出演者が凄いですね。
メリル・ストリープ
ダイアン・キートン
レオナルド・ディカプリオ
ロバート・デニーロ
…探して観てみます!
玉下奴郎拝
出演者が凄いですね。
メリル・ストリープ
ダイアン・キートン
レオナルド・ディカプリオ
ロバート・デニーロ
…探して観てみます!
玉下奴郎拝
ディカプリオとJ.ニコルソン。
以前、朝の情報番組でディカプリオが顔真似するのを見て、大爆笑!
一気に目が覚めたものです。
『ジャンゴ』のディカプリオ、怪演でしたねー。
『ウルフ・オブ〜』も、別の意味でまた然り。
『タイタニック』の頃は、青臭いというかブルドックみたいな顔が苦手でしたが、
本当に良い役者さんになったと思います(上から目線ですみません)。
じっくり充電された後の復活作が楽しみです!
以前、朝の情報番組でディカプリオが顔真似するのを見て、大爆笑!
一気に目が覚めたものです。
『ジャンゴ』のディカプリオ、怪演でしたねー。
『ウルフ・オブ〜』も、別の意味でまた然り。
『タイタニック』の頃は、青臭いというかブルドックみたいな顔が苦手でしたが、
本当に良い役者さんになったと思います(上から目線ですみません)。
じっくり充電された後の復活作が楽しみです!
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URL :
- サ・エ・ラ - 2014年03月14日 20:56:32
私は彼が少年時代に出てた、「マイ・ルーム」っていう映画で出会いました。
大好きなメリル・ストリープさんが出てたので見に行ったんだけど、
レオナルドくんは、確か少年院に入れられてた男の子の役で、
なんかすっごい印象に残るヒトだったんです。。。。
お目当てだったメリルさんよりも、残っちゃって。
そこからまさかこんな人気俳優になるとは思わなかったけど、
私はあの不良少年役が、忘れられないです♡
作品自体も女性好みの温かいドラマで、良かったです。