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愛のスカイラインとロマンスカー

さっき出かけた際に懐かしいスカイラインを見た。
「愛のスカイライン」「ケンとメリーのスカイライン」と言われた4代目。
1972年に登場したので、僕はまだ小学生だったはずだ。

CMは、バズ(BUZZ)のデビュー曲『ケンとメリー〜愛と風のように〜』だった。


憧れた、憧れた。
大きくなったらかわいい彼女とケンメリに乗りたい。
僕がクルマに目覚めたのはこのスカイラインがきっかけだったかもしれない。

大学に入って免許をとった時には、
5代目ジャパンから、すでに6代目ニューマンスカイラインへと移ろうとしていた。
スカイラインは高くて、手が出なかったこともあるけど、
僕の目に、もはや魅力的なクルマにはうつっていなかった。
事実、このあたりからスカイライン伝説は陰りを見せ始め、開発は混迷していく。

ふと思う。
ケンメリは、どんぴしゃターゲットである僕の兄貴たちの世代ではどうだったのだろうか?
あのCMを観て、憧れたのだろうか?
憧れたんだろうなぁ、だって、売れたもの。
ケンメリのTシャツやステッカーもよく目にしたし。

さらに思う。
実際に買った人は、恥ずかしくはなかったのだろうか?
彼女としか乗れなかったんじゃないの? 男と2人だったり、家族と乗れた?
彼女ではない女の子は、その助手席に乗ってくれたのだろうか?
あそこまで「愛の・・・」とか「ケンとメリーの・・・」と言われるクルマに乗るのには
相当の勇気が必要だったのではないか?
まぁ、ペアルックというものが、しっかり流行っていた時代だから大丈夫だったのかなぁ。


近年のCMでいうと、トヨタ・ヴァンガード。
運転席の夫(伊原剛志)が、助手席の奥方に、
雨粒をダイヤモンドに変えたように見せかけて指輪をプレゼントをするのだ。
キザを通り越して、滑稽に見えたのは僕だけ?
  (2007年発売というのは、リーマンショックの直前だったんだ・・・そういうことも関係していたのかな・・・)

ヴァンガードというクルマは、個人的には嫌いではない。
クルマとしてはとても優れた性能をもっていると思う。
発売直後にトヨタのディーラーの人が、自宅に試乗車をもってきてくれたことがあって
実際に気持ちが揺らいだくらい。
でも、あのCMを観てしまったら、もう論外。絶対、乗れない。無理無理。


それと同様の理由で敬遠していたのが小田急ロマンスカー。
すごいネーミングだと、ずっと思っていた。
恥ずかしい、乗れない。
ロマンスのカーですよ。
ロマンスたっぷりの2人じゃないと乗ってはいけないみたいじゃないの。

ただ、最近はロマンスカーに憧れるようになったりした(笑)
この歳になったからか、単に臆面がなくなったからか・・・
『本当は怖い愛とロマンス』by 桑田佳祐なんだけどね。


いずれにせよ、CMやネーミングは難しい。
製品を活かすも殺すも、それらは大きな要因となるから。
僕の「表の顔」は、そういったプランニングも生業としている。
肝に銘じて精進しようっと。

  wrote by 1961_TM ブログランキング・にほんブログ村へ ブログランキング

この記事へのコメント

- パパ店長 - 2012年11月20日 13:21:25

1961_TMさん、こんにちは!
ケンメリ・・・僕は触れた事がなく、雑誌やネット、走行中のしか「見た」位なんです。
しかも走行中のケンメリ、僕の会社のご近所さんらしく週イチで必ず見かけます。
色はシルバーでドライバーさんは・・・もう、70代後半位で白髪に真っ白フワフワの「お髭」を生やされ、いつも必ず黒いサングラスです。
山奥にいる「仙人」のような外見ですが、これがまた運転姿がシブイ!!
車も車なら乗ってる人もそのようなお方なので、注目度抜群です。
Tシャツやステッカー、あったんですね!知らなかった・・・
見てみたいです。ネット検索で見られるのかな・・・?
僕はトヨタの2000GTとかスポーツ800、この2つに憧れがあり会社の事務室の壁にはスポーツ800のポスターを飾ってあります(イラストのものですが)。
カローラをベースにしてツインキャブに改良してなんたらかんたら・・・と、スペックと併せて表記されています(笑)
今の車より昔の車の方がデザインは間違いなくカッコイイ!!
ケンメリやらヨタハチに乗られてた(乗られてる)方が羨ましいです。
もっとも、今買おうと思っても資金がありませんが(泣)

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