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「鑑定士と顔のない依頼人」

鑑定士と顔のない依頼人

2013年、結果的に最後に観た作品ではなくなってしまったが、
リピートした「永遠の0」を除けば昨年の掉尾を飾った映画。
このブログを書いている時点ではまだ劇場で公開されているから、
以下はネタバレにならない範囲でこの作品の感想を…。

そもそもこの映画に興味を持ったきっかけは二つ。
ひとつは非常にシンプルな事で、日比谷シャンテで観た予告編。
普段はTOHOシネマズ六本木が映画を観るホームグラウンド。
昨年の56本の鑑賞の、恐らく7割くらいが六本木だと思う。
ここの映画館の傾向はズバリ“メジャー”。
メジャー作品しか上映しないと言っても過言ではない。
で、たまに日比谷シャンテへ出向くと、如何にもシャンテっぽい作品が並ぶ。
例えばヨーロッパ作品が良い例。
イギリス、フランス、スペイン、イタリア…。
そう、「鑑定士と…」はイタリア映画である。

もうひとつのきっかけは監督。
名匠ジュゼッペ・トルナトーレである。
玉下の生涯のBEST10に間違いなくランクインされる名作、
「ニュー・シネマ・パラダイス」の監督。


これは観ないわけにはいかない。

ここでトルナトーレ監督に関して玉下が知った衝撃の事実。
彼は1956年生まれだった。
「ニュー・シネマ・パラダイス」が1989年の作品。
つまりたった33歳の時である。
勝手な先入観でもっと年上だと思っていたら、わずか4歳しか違わない…。

The Beatlesが解散した時にJohnが30歳だったり、
坂本竜馬は31歳で数々の偉業を成し遂げたり…。
やはり凄い人は若くして凄いんだよなぁ…。

閑話休題。
と言ってもネタバレを避けると中々この作品の魅力を伝えられないなぁ。

とにかく綺麗です。
風景が綺麗。美術が綺麗。ヒロインが綺麗。
ストーリーを追わなくても、映像を観ているだけでも満足します。
そういう映画があっても良いと思うくらい、綺麗です。
しかも撮影はフィルムではなくデジタルだそうです。

そしてもうひとつの魅力。それはストーリー。
綺麗な映像に気を取られていると、様々な伏線を見逃す。
そうです。この作品はミステリーなんです。
途中まで、映像とヒロインの綺麗さで忘れていました。

映像の綺麗さはぜひスクリーンで堪能して欲しい。
そしてミステリーとしての伏線探しはDVDで繰り返し。
まぁ、1作品にそこまで時間を割くか否かで好みは別れるかもしれませんが…。


【本日の一本】 「ニュー・シネマ・パラダイス 完全オリジナル版」予告編。


個人的にはこの“完全オリジナル版”より劇場公開版の方が好きです。
劇場公開版の方が圧倒的に時間が短いんですが、
贅肉がそぎ落とされて主題が“シネマ”に絞られています。
でも33歳の作品だと知った今、若いと色々と詰め込みたい気持ちがわかりました。

関連 ■2013年、劇場鑑賞映画総括

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スライド1  wrote by 玉下奴郎 ブログランキング・にほんブログ村へ ブログランキング

この記事へのコメント

トップ画像 - aishinkakura - 2014年01月09日 08:33:55

玉下奴郎様
おはよう御座います。

トップの画像を変えたのですね。前回のものも良かったのですが、今回のもセンスが溢れています。白の細い枠が効いていますね。

愛新覚羅

- kay - 2014年01月09日 10:57:32

ニュー・シネマ・パラダイス!たまらなく大好きな映画です。

映画館で2回、DVDで10数回…何度観ても涙が出ます。
私の生涯の映画の中でベスト3に入っています(笑)

永遠の0は小説の方が好きですが
主演の岡田くんと岡田くんが家族の元に帰るシーンに5000点です。

愛新覚羅さんへ、kayさんへ - 1961_TM - 2014年01月10日 14:22:51

愛新覚羅さん、kayさん、こんにちは。
遅くなりましたが、玉下さんの代わりにお礼をば。

トップ画面の変更に気づいていただけたとは、光栄です。
ありがとうございます。

ニュー・シネマ・パラダイスは、僕たち3人ともに好きな映画です。
「永遠の0」については、僕だけがまだなんです・・・とほほ・・・

おふたりとも、今後ともよろしくお願いします。

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