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人間万事塞翁が馬

最近、とある場面で久しぶりに耳にした言葉。
人間万事塞翁が馬

1960+世代なら釈迦に説法でしょうが、改めて…。

昔々、中国北部に占いの上手な老人が住んでいました。
更に北の方には胡(こ)という異民族が住んでいて、その国境には城塞がありました。

ある時、老人の馬が胡の国の方角に逃げて行きます。
この辺の馬は良馬が多く高く売れるので、近所の人は気の毒がって老人を慰めようとしましたが、
老人は平然と言いました。
「これは良いことになるかもしれない」

暫らく経ったある日、なんと逃げ出した馬が胡の良い馬を沢山連れて帰ってきました。
今度は近所の人がお祝いを言いに行くと、老人は首を振って言いました。
「これは災いになるかもしれない」

また暫らく経ったある日、老人の息子がその馬から落ちて足を骨折してしまいました。
近所の人は可哀想に思って老人を慰めようとしましたが、老人は平然と言いました。
「これは良いことになるかもしれない」

それから一年ほどが経った頃、胡の異民族たちが城塞に襲撃してきました。
城塞近くの若者はすべて戦いに駆り出され、なんとか胡人から守ることができましたが、
多くの若者たちはその戦争で死んでしまいました。
しかし老人の息子は足を負傷していたので、戦いに行かずに無事でした…。


この説話、「人間万事塞翁が馬」の“人間(じんかん)”とは、
人間(にんげん)の事ではなく、“世間”という意味です。

城塞に住む老人の馬がもたらした運命は、福から禍へ、また禍から福へと人生に変化をもたらしました。

人生、何が良いことで何が悪いことかわかりません。
或いは考え様によっては、禍転じて福となる。
病気で入院したことで、過信していた自分の体を案ずる。
仕事が変わることで、走り続けていた人生を振り返る。

家族。健康。これからの人生。楽しむ。学ぶ。
視点を変える。視野を拡げる。

ちょっと今回は抽象的な話ですが、とにかく「人間万事塞翁が馬」なんです。


【本日の一曲】 「走れコータロー」by ソルティー・シュガー


リーダーが“さとうとしお”さんだったので、
砂糖と塩で、ソルティー・シュガー…。
すみません、トリビアな小ネタでした。


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スライド12   wrote by 玉下奴郎拝 ブログランキング・にほんブログ村へ ブログランキング

この記事へのコメント

- yukie3 - 2013年12月09日 00:26:40

こんばんは☆

人間万事塞翁が馬、
これの読み方がわからず、また意味もよくわからず、

この記事ですごくスッキリしました。勉強になりました!

さっそく、自身の記事でも使わせていただきました☆

最近はやさぐれた恋愛観などが多くなってしまい
反省中です(汗)

- 谷口冴 - 2013年12月09日 11:09:47

ソルティー・シュガーってそういう意味だったんですね
砂糖と塩・・・失礼っ、さとうとしおさんですか
納得なっとく~~~

走れ走れコータロー~~~♪

塞翁が馬にはまったく反応しなくて
ごめんなさい<(_ _)>

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