日本の未来がここにある 3
そもそも実家に帰ったのには、二つの理由がある。
一つは母親の介護の問題、そしてもう一つは実家の近くにある墓参り。

年に二回は自身の務めとして、墓に参ることにしている。
誰のためでもなく自分自身のために。
若い頃から40代にかけては、気にかけてもないし時間があったとしてもわざわざ帰省するようなことはなかった。
しかし人間不思議なもので年を取る度、墓参りの意識が高まっている。
変な話時間がない中でもなんとかして墓参りの機会をつくろうと考える自分がいる。
実家の墓は小高い山の中腹にある。
少し急斜面を5分ほど歩かなければならず、体に少し応えるのだがこれがまた試練ぽくていいのかもしれない。
毎回、ホウキとバケツをもっていき墓掃除をする。
この作業も最近は心地よくなってきた。
自分もそのうちここにはいるのかなあとか考えると墓がほんとに自分の持ち物=家のような気分になってしまう(笑)
掃除などほんの20 分で終わってしまうけど、充実のひとときとも言える。
しかしながら、あたりを見渡すと掃除されぬまま放置された墓がいっぱいある。
どの墓も同じような状態。
人が訪れた気配がしないのだ。あまりにも悲しい。
この状況にはいろんな理由が考えられる。
お墓の持ち主がこの場所に来れないこと。そしてその子供や親族も来れないこと。
前回記した通りこの町は、超高齢化社会。
墓に参りたいと思う持ち主が80歳を超え子供達は都会暮らしで滅多に帰ってこない状況。
だれも墓の面倒をみられないのだ。。(みないのだ。とも言える)
東京で暮らす人たちも年齢関係なく自分の家の墓に参ったことのない人やそもそも知らないという人は多い。
親や自身が東京で暮らし始めた人にとって自分の家の墓との物理的な距離、精神的な距離は遠い。
もし亡くなったとしても日頃の人間関係からして東京での葬儀があたりまえとなる。
そう、実家の墓と今の暮らしは全く繫がってないのだ。
私は幼少から大家族(三世代)で育ち、笑いながら怒りながら憎みながら生活した。
そんな家族でも墓参りは家族の勤めだった。
ひと時ではあるが家族が墓に向かって手を合わせるという同じ行為をした。
そして墓に参る意味と今生きている理由を教えられた。
良し悪しは別としてそれがニッポンのある姿だったことは確か。
それが根本から崩れてきた現状。
墓の崩壊は家族の崩壊を意味する。もちろん誰の責任でもないと思うけど。
高度経済成長後の負の遺産。
日本の未来がここにもある。
一つ、この情報化社会においては東京と地域の情報の時間差はない。
だからこそできることもあるような気がしてならないのですが、まだみつかりません。
【本日の一曲】 「僕にまかせてください」 クラフト
【関連エントリー】
■ 日本の未来がここにある
■ 日本の未来がここにある 2
カテゴリー
wrote by ランシン
【本日の記録】 体重71.9kg 血圧:上138 下115
【編集人よりお願い】 1960+3人、拍手&コメントを励みにしています。どうぞよろしくお願いします。
一つは母親の介護の問題、そしてもう一つは実家の近くにある墓参り。

年に二回は自身の務めとして、墓に参ることにしている。
誰のためでもなく自分自身のために。
若い頃から40代にかけては、気にかけてもないし時間があったとしてもわざわざ帰省するようなことはなかった。
しかし人間不思議なもので年を取る度、墓参りの意識が高まっている。
変な話時間がない中でもなんとかして墓参りの機会をつくろうと考える自分がいる。
実家の墓は小高い山の中腹にある。
少し急斜面を5分ほど歩かなければならず、体に少し応えるのだがこれがまた試練ぽくていいのかもしれない。
毎回、ホウキとバケツをもっていき墓掃除をする。
この作業も最近は心地よくなってきた。
自分もそのうちここにはいるのかなあとか考えると墓がほんとに自分の持ち物=家のような気分になってしまう(笑)
掃除などほんの20 分で終わってしまうけど、充実のひとときとも言える。
しかしながら、あたりを見渡すと掃除されぬまま放置された墓がいっぱいある。
どの墓も同じような状態。
人が訪れた気配がしないのだ。あまりにも悲しい。
この状況にはいろんな理由が考えられる。
お墓の持ち主がこの場所に来れないこと。そしてその子供や親族も来れないこと。
前回記した通りこの町は、超高齢化社会。
墓に参りたいと思う持ち主が80歳を超え子供達は都会暮らしで滅多に帰ってこない状況。
だれも墓の面倒をみられないのだ。。(みないのだ。とも言える)
東京で暮らす人たちも年齢関係なく自分の家の墓に参ったことのない人やそもそも知らないという人は多い。
親や自身が東京で暮らし始めた人にとって自分の家の墓との物理的な距離、精神的な距離は遠い。
もし亡くなったとしても日頃の人間関係からして東京での葬儀があたりまえとなる。
そう、実家の墓と今の暮らしは全く繫がってないのだ。
私は幼少から大家族(三世代)で育ち、笑いながら怒りながら憎みながら生活した。
そんな家族でも墓参りは家族の勤めだった。
ひと時ではあるが家族が墓に向かって手を合わせるという同じ行為をした。
そして墓に参る意味と今生きている理由を教えられた。
良し悪しは別としてそれがニッポンのある姿だったことは確か。
それが根本から崩れてきた現状。
墓の崩壊は家族の崩壊を意味する。もちろん誰の責任でもないと思うけど。
高度経済成長後の負の遺産。
日本の未来がここにもある。
一つ、この情報化社会においては東京と地域の情報の時間差はない。
だからこそできることもあるような気がしてならないのですが、まだみつかりません。
【本日の一曲】 「僕にまかせてください」 クラフト
【関連エントリー】
■ 日本の未来がここにある
■ 日本の未来がここにある 2
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【本日の記録】 体重71.9kg 血圧:上138 下115
【編集人よりお願い】 1960+3人、拍手&コメントを励みにしています。どうぞよろしくお願いします。




この記事へのコメント
先祖がいたおかげで、私はここにいます
生まれることができたわけです
先祖に感謝をするということの象徴として
お墓があるのかなと、私は考えます
実際にそこにご先祖様はいないでしょうね
あんな狭いじめじめした中にいるとは思えません
(お骨を安置する場所ではありますが…)
きっと天国で安らかに楽しく暮らしてることでしょう
そう思います(^^)
生まれることができたわけです
先祖に感謝をするということの象徴として
お墓があるのかなと、私は考えます
実際にそこにご先祖様はいないでしょうね
あんな狭いじめじめした中にいるとは思えません
(お骨を安置する場所ではありますが…)
きっと天国で安らかに楽しく暮らしてることでしょう
そう思います(^^)
おはようございます♪
子供の頃はお盆とお彼岸のときに行った記憶くらいしかありませんが
私もこの歳になるとお墓を意識するようになりました。
歌詞にあるうようにお墓の中にいるとは思いませんが
でも、綺麗好きな両親でしたので、なるべくお参りして、
掃除して綺麗にしておかないとなんだか落ち着かない私です(^_^;)
6年前に母が他界後、父は毎月の母の月命日の他に
気が向くとお墓参りしてたようです。
そんな父を見ていたので、私と弟も二人の月命日に近い月末に
行くようにしています(実は昨日も行ってきました)
我が家の場合は車で1時間で行ける距離なので
それも可能ですが、お墓が遠いとそうもいきませんものね。
お墓参りできなくても、故人を思い出すことが先祖供養と思いますが
年に1回は掃除してお参りしてさしあげたいですね。
なんて、言っておきながら自分のお墓も考えないと(^_^;)
そういえば、入るお墓ないんだし(アセアセ)
東京都の樹木墓地、当たらないかなぁ・・・(来年、応募してみようかしら)
両親やご先祖様のお墓のことはチョットおいといて(笑)
自分の死後は子どもや孫にたまに思い出してくれるだけでいいやと
思っている人間なので、お墓は不要かなと・・・
樹木墓地のようにいずれ土に帰るのがいいなぁ(^_^;)
子供の頃はお盆とお彼岸のときに行った記憶くらいしかありませんが
私もこの歳になるとお墓を意識するようになりました。
歌詞にあるうようにお墓の中にいるとは思いませんが
でも、綺麗好きな両親でしたので、なるべくお参りして、
掃除して綺麗にしておかないとなんだか落ち着かない私です(^_^;)
6年前に母が他界後、父は毎月の母の月命日の他に
気が向くとお墓参りしてたようです。
そんな父を見ていたので、私と弟も二人の月命日に近い月末に
行くようにしています(実は昨日も行ってきました)
我が家の場合は車で1時間で行ける距離なので
それも可能ですが、お墓が遠いとそうもいきませんものね。
お墓参りできなくても、故人を思い出すことが先祖供養と思いますが
年に1回は掃除してお参りしてさしあげたいですね。
なんて、言っておきながら自分のお墓も考えないと(^_^;)
そういえば、入るお墓ないんだし(アセアセ)
東京都の樹木墓地、当たらないかなぁ・・・(来年、応募してみようかしら)
両親やご先祖様のお墓のことはチョットおいといて(笑)
自分の死後は子どもや孫にたまに思い出してくれるだけでいいやと
思っている人間なので、お墓は不要かなと・・・
樹木墓地のようにいずれ土に帰るのがいいなぁ(^_^;)
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URL :
- 朝のかぜ - 2013年08月31日 09:44:31
普段していないので、思い出した時だけする事が出来ないのです。
なんだかやらないならやらない方がいい気がして・・・
墓参りの時はしっかり線香をあげ、
たっぷり両親のことを思い出してしてお参りします。
「僕にまかせてください」は、さだ まさしさんとばかり思っていました。