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日本の未来がここにある

数日の休暇を利用して実家に帰省しています。
私の実家は人口2万人ほどの過疎化が進む田舎の町。
65歳以上の人口も40パーセント近くなるまさにお年寄りの町です。
実は私の母親も85歳で今年からデイサービスセンターに週二回お世話になり始め、
その様子伺いで帰省した次第です。

1960+世代の特徴のひとつでしょうが、自分の健康もさることながら、
高齢の親の面倒(世話)をどうするかも共通の大事な問題ですね。
とは言っても私の場合は高齢の親とは別に住み、弟任せにしている分、
ほんとうの意味でのたいへんさ(現実のたいへんさ)を実感できてないはずと思ってます。

で、今回は数日だけどその現実を見てきました。
母親は会う度に体が弱くなり物忘れが激しくなっています。今回もその進み具合をあらためて実感しました。
そしてその母親と一緒にデイサービスセンターを訪れ、その実態もみてきました。
最初に感じたのは「幼稚園」。まさにシニアの幼稚園でした。
15~20人位の70後半から90前後のお年寄りが、
ある人は椅子に座り、ある人は横たわり、ある人は介護の方の世話になってたり。
それぞれがそれぞれの時間を過ごしつつ、
時間にあわせてみんなで歌ったり、雑巾織りをしたり、食事したり、昼寝したり。
9時半から16時半までゆったりと安全に過ごす時間。
デイサービス

そこで働く方に聞くと、認知症の方や車椅子の方、話すことができたい方など症状はまちまち、
お宅のお母さんおような方健康な方です、と。
確かにみるからにそのような方が多数。母親なんぞほんと若くて健康に見える。
どうやら母親は最初はここに世話になることを嫌がったらしい。
自身があまりにも年をとっている気がして。(まだまだ自分でできるつもりでいるといこと)

ただ、弟の住む実家はでは居場所がなし、会話がないことに寂しさで気が滅入っていて
結局世話になることにしたらしい。
通い始めれば思いのほか同じ境遇の方と話ができ、おしゃべりが増え気が晴れるようになったと。これも実態。
この話を本人から聞いて、私の気持ちはなんとも複雑になりました。

町をうろうろしましたが、近くのスーパーは60~80代のお年寄りがメインのお客。
レジも50歳代の方。すべてに時間がかかる。効率とは真逆な世界。
町に子どもをあまり見ない。朽ちた民間や下りたままのシャッターが錆びついていたり。
また、ガソリンスタンドがボコボコ営業を停止無法の駐車場化してたり。
活性とは無縁な風景。

東京でお年寄りが増えているということ、いわんや地方では。
つまりは、この国の未来は地方が先取りしているということでしょうか。
自分が住んで育った町がこうなるっていることが、母親の老いと比例していて
なんとも哀しい気持ちになってしまいます。


話変わって、
1960+ナイトって言っているけど、1940+音楽会や1940+お楽しみ会なんか企画して
せめてその世代の人たちの数時間でも楽しくさせてあげられたらなあと思いました。

早速玉下さんには40年代歌謡とか多分この世代で言えば童謡とか民謡とか、集められる?って相談しました。
我々はチンドン屋、いつでもどこにでもなんでもする、がコンセプト。
需要があれば誰を相手でも楽しみを提供したいですね。


地方の様子は日本の最先端社会の実態。必ず来る社会。
さて、僕らは何ができるんだろう、何をしなければならないんだろう?
そんなことばかり自然に考えさせられる空間と時間です。


【本日の一曲】 「リンゴ追分」 美空ひばり


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スライド6  wrote by ランシン

【本日の記録】 体重72.0kg 血圧:上145 下120

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この記事へのコメント

- そふぃーおばさん - 2013年08月19日 19:20:30

素敵な企画ですね。

老人ホームや介護施設に出向いて、短い時間でも
楽しんでいただけることができたらいいですね。

私の母も6年前に他界しましたが亡くなる1年前くらいから認知症になり
最後は自分の家を実家だと思い込んでいたようです。
母にとっては娘時代が一番幸せだったのかも・・・
歌も大好きでよく口ずさんでいたのを思い出しました。

いずれ、私達も行く道・・・
何かできることがあればと思っていました。

- 谷口冴 - 2013年08月19日 22:19:51

過疎化の町
私の実家もそうですね
今、実家は空き家です
父は老健に入所中、母は3年前に他界
姉は嫁ぎ…
みんな早くから独立してますからね
あの家に帰るものがいませんね
不便だから離れるようになるんです
一番近いバス停まで4km、しかもバスは1日4便ほど
過疎はますます酷くなります
住みやすい街づくりを根本から
考え直さないといけないのかと思います

- takako.t.maru - 2013年08月20日 00:56:00

娘達が出て行った実家で父は難病の母を老々介護し、
やがて認知症になった父を見かねて姉が二人を引き取り、
そこで姉に死なれ、二人はそれぞれ施設へ。
そんなはずじゃなかった次女の私が遠距離介護に追われ
母は亡くなり、父は認知症のまま寝たきり。

話しを聞けば、どこの家も似たり寄ったりです。
グループホーム、老健、病院、どこも気が滅入ります。

頭は最後までしっかりしていたのに、体の自由がきかなくなった母も、
体は頑丈にできているのに、認知症になってしまった父も、
情けなかろう、と思わずにはいられません。

さて、問題が大きすぎて、どうしたものか・・と思います。

懐メロは皆さんお好きですが、プライドが高かったり、頑固になってしまって
仲間に入りたくない方もいらっしゃるし、なかなか、簡単ではありません。

でもね、ご自分からビシバシ何かを求めて生きていらっしゃる方は
お年をめされても、お元気ですよ。

90過ぎの長唄仲間、82のジャズ仲間、
皆さんとってもダンディーで素敵です。

そうありたいものです。

- ランシン - 2013年08月20日 07:56:53

皆様

どうもありがとうございます。
それぞれがそれぞれのお悩みの中で毎日を過ごしてらっしゃるんですね。
日頃はお互い親の話などする時間も意味もないので、人の悩みなど知るよしもありません。けど間違いなく僕等の世代はこの難題を抱えているんですね。
他人ならまだしも親だからたち悪い。ほっとくわけにはいかないけどすべがない。平均寿命が伸びることもすべてにおいて健康、健全ならいいんだけどそうじゃない状況で生きていることは返って本人もその関係者も大変ですね。
いやー、苦悩の日々です。

- 彩子 - 2013年08月31日 12:34:09

いつも気になりながら、
今日はやっとゆっくりこちらを訪問できました。

もっと色気のある話に反応したいのですがw
親の介護に孫の見舞いに、翻弄されております。

介護、グループホーム、施設、病院・・などなど・・
こんな言葉がやたら反応する昨今です。

30年後の我が姿を想像すれば邪険にもできず・・ですけど^^;

音楽の話題、楽しみに読ませてもらってますよ~。


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3.小李富(編集担当 旧名1961_TM)
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