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ブラインド・タッチ。

以前、1961_TMさんが“ひらがな入力”について書いていましたが、
今回は玉下のタイピングについて...。

若い人が電車の中でスマホのフリック入力(「あ」を押して上下左右に「い・う・え・お」が表示される)を、
信じられないスピードでやっているのを見ることがあります。
 (決して画面を見ているのではなく、あくまでも指を見ています...)
flick.png

少なくとも数年前にはそんな入力方法なんて存在していなかったのに、彼らの順応性には驚きます。

その前でも普通の携帯電話で両手を素早く動かしてメールを打つ女子高生を見たり、
 (この場合も指しか見ていません。しかも女子高生と特定する必要もないですね)
とにかくこういう技術の習得はオジサンには真似ができません。

素早くタイピングをする=思考の速度と入力の速度が近づく、という訳ですね。

何かアイディア考えたり、ある程度の長さの文章を書くとき、
当たり前ですが以前は鉛筆とかボールペンで紙に書いていました。
その時に思考の速度と書く速度なんてことは、考えたことがありませんでした。

で、今回の本題。
キーボード入力です。

玉下が高校に入った時、欲しかったもの。
ギターとか据え置き型のカセットデッキとかを思い出すんですが、そんな中にタイプライターがありました。
type_writer.jpg

友達の家に遊びに行ったとき、カセットのINDEXをタイプで打っていたんです。
“おっとなぁ!”な感じでした。
彼はその時、既にブラインド・タッチで視線を紙から動かさず、
つまり指先を見ずに10本の指を軽やかに駆使してタイピングをしていました。

映画を見に行くと、当然の用に外人さんはタイプをブラインド・タッチで打っています。
日本の小説家のイメージは原稿用紙に万年筆ですが、欧米だとなんとなくタイプライターをバシャバシャ...。


「ジュリア」という映画で、ジェーン・フォンダが咥えタバコでタイプを打っているシーンを覚えていますが、
彼女のタイピングはすべて人差し指だった記憶があります。
それでも速い!
その無骨さがカッコ良かった!

とにかく高校に入学した玉下は知り合いから中古のタイプを購入しました。
夜な夜な、持ってるレコードのリスト作りに励んだんです。
タイプする題材はなんでもよく、別に英語のレポートで手書きが禁止されているわけでもなく、
ふと思ったのがリスト作り。
アルバム名・アーティスト名・曲目・作詞・作曲・参加ミュージシャン...。
とにかくジャケットに記載されている文字情報を片っ端からタイピングして、タイプ・ライターに馴染みたかったんですね。

その時に友達から教わったのが指の練習テキスト。
左人差し指が「F」、右が「J」。これがホーム・ポジション。
そこから親指を除く8本の指それぞれの守備範囲をひたすら順番に打つ練習。
これを習得すると憧れのブラインド・タッチが出来る。

結局、数か月で断念しました。

いや、別に指先を見りゃいいじゃん。
そんなに急ぐ必要なんかないし、指をみて速く打てりゃいいじゃん。

そんな感じですね。


時は流れてPC時代の到来。1990年代の中盤くらいかなぁ...。
再び周りでブラインド・タッチが出来る人間と出来ない人間が明確に分かれます。

帰国子女の若いこなんかは、ワープロを打ちながらこちらを向いて、
「玉下さん、そういえばこの前...」と話しかけてくる。
その間に指はキーボードを素早く叩いて文章を打っているのに...。

この時は「もぐら叩KEY」なるPC用のゲームが流行りました。
当然、ブラインド・タッチの練習ソフトです。

でも、この時も習得できなかったんですね。というよりも、高校の頃から大人になっても、
地道な努力の積み重ねで技術を習得するのが苦手だった訳で...。

今も夜中に画面と指先を交互に見ながらこのブログを打っています。

だんだん、思考する速度がタイピングする速度に合わせられている気がします。


遅いじゃん!


【本日の一曲】 「狙い撃ち」by 山本リンダ


1973年のヒット曲ですが、この時の山本リンダは21歳!
今の感覚だと考えられないくらい大人っぽかったなぁ!
 ※編集人注:玉下さん指定のYouTubeは埋め込み禁止でしたので2011年の動画です。

カテゴリー
スライド12  wrote 玉下奴郎
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この記事へのコメント

タッチタイピング - aishinkakura - 2013年07月13日 09:06:39

1961_TM様
おはよう御座います。

私もタッチタイピングに憧れましたが結局出来ないでおります。
現役時代議事録を作成する際は早い方が良かったのですが今は
その必要もありません。タッチタイピングの方が打ちミスも
少ないと聞きますがやはり後からの見返しに時間がかかるで
しょう。
ところで今「ブラインドタッチ」は差別用語になっていますよ。
「タッチタイピング」と表現するようになっています。

愛新覚羅

- 1961_TM - 2013年07月13日 12:24:34

愛新覚羅さん、ありがとうございます。
タッチタイピングが現在の表現なんですね。

以下、Wikipediaからの抜粋です。
------------------------------------------
タッチタイピング (英: Touch typing) とは、パソコンやワープロにキーボード入力を行う際に、キーボード面の文字刻印に頼ることなく、指先の感覚だけを頼りにしてキーを叩くタイピング技法。ブラインドタッチ、タッチメソッドとも呼ばれる。

「ブラインドタッチ」という言葉に関しては、一部でブラインド(=盲目)という表現が差別的ではないかとの指摘がなされたが、必ずしも差別的ニュアンスがあるわけではない。実際には blind という単語が「見ないで(何かを行う)」という意味を含んでおり、中国語では現在も「盲打」と呼ばれ、全盲のアマチュア無線愛好家は「ブラインド・ハム」と呼ばれる。また、「ブラインドタッチ」が和製英語であるために、前後の脈絡なしには伝わらない熟語であることも影響している。

- タッチメソッドってなんか今っぽくてかっこいい - 2013年07月13日 15:48:06

見ながら打っても間違えるのに、見ないでなんて、無理難題です(^^;

- 谷口冴 - 2013年07月13日 17:16:01

タッチタイピングでもブラインドタッチでも
どっちでもいいけど…

そんなもん、でけへぇんでも
体制に影響なしやさかい、ええねん<(`^´)>

私、人差し指1本で打つの早いよ~~~
5本の指使おうとすると
時々指がつるんだもん(汗)

- そふぃーおばさん - 2013年07月13日 21:30:24

こんばんは♪

大昔、前の会社で英文タイプを使ってましたが、
それでもタイピングはいまだに凄~く苦手です(^_^;)

当時の洋画でよく俳優さん達タバコをくわえたまま打ってる姿に憧れたりもしたんですけどね。
日本人はあんなにカッコよく出来ないなぁ。。。
カッコよさではハリウッド俳優に負けるけど、その当時いた会社で男性が
タバコくわえたまま打ってたり、耳に吸ってないタバコをはさんで
ガンガン打ってる姿を見るのは結構好きだったなぁ(*^_^*)

そして、悲しいかな、年々思考力もタイピング速度も遅くなってるし。。。
ヤバイじゃん(笑)

- HANA615 - 2013年07月14日 01:05:37

タイプライター、懐かしいですね。
私、商業高校に通っておりましたので
タイプは「英文」「カナ」「和文」と、一通り練習しました。
キーの位置を書いた紙で、タイピングの練習もさせられました。

卒業してからは、パソコンで数字入力をするくらいで
あまりタイプの練習は役に立たなかったです。

今は、パソコンで文字入力はするけど…。
年齢に比例してか、遅い!!
めっちゃ時間かかるので
ブログの更新はついつい「携帯」でしてしまいます…。
それも「ガラ携」(^^ゞ
私には、文字入力はこれが1番早いんです。

- しょうが - 2013年07月14日 12:20:00

玉下様、こんにちは。
タイプライターは英語の専門学校時代にデビューしました。それこそ、『左人差し指が「F」、右が「J」』の世界です。もともとピアノをやっていたので、ブラインドタッチはできますが、ひらがな入力は全くだめです。どこに何のキーがあるのか、さっぱりわかりません!
さて、山本リンダさんの「狙い撃ち」は面白い選曲ですね♪ ちゃんと最期まで見てしまいました。(ちなみに私は幼少の頃、デビュー当時のセクシー過ぎな彼女に似ていると言われて、ちっとも嬉しくなかったです。)

- ポール・ブリッツ - 2013年07月14日 23:24:52

はじめまして。わたしは昔、自分用のワープロを買ってもらってから、ブラインドタッチを独学二か月で覚えました。

簡単でした。まずキーボードを見ないことを自分に課し、そこからわずか400字詰め300枚の長編小説を書いただけで覚えられました(笑)

……疲れましたその時は(^^;)

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