デートカーは死語?
デートカーという言葉をご存知だろうか。
1960+世代なら、ほとんどが知っていると思うんだけど、言葉の通りで説明するまでもないですよね。
そのデートカーの代表格というか、これしかないと思うのが、これ。

1982年に発売された2代目プレリュードだ。

デュアルキャブの12バルブなんていうエンジンは、いまとなっては化石・・・
でも当時としては贅沢なダブルウイッシュボーン・サスペンション、
最先端な4輪アンチロックブレーキなどを装備していた。
しかしなんと言っても、

「ウイ~ン」って感じで出てくるリトラクタブルヘッドライトが、サンダーバードちっくで、かっこよかった。
上はその登場のCMなのだが、トップカットは、
(CMをYouTubeで観たい方はこちら)
Something Coming・・・なにかが来ちゃうのである。
そして、エンドは、FFスーパーボルテージ!
ボレロのメロディーに乗って、気持ちはいやがおうでもスーパー盛り上がっちゃうのである。
プレリュードの対抗として、ソアラを挙げる人がいるかもしれないが、
ソアラは、高級だった(高かった)ゆえにハイソカーと言われたものだ。
・・・いま考えれば、「ハイソ」という言葉そのものが恥ずかしい。(今時の「セレブ」も恥ずかしいけどね)
ソアラやプレリュードといった、スポーツカーではなく、スポーツカーっぽい2ドアクーペは
やがてスペシャルティカーというカテゴリーに分類され、若者をはじめとする男性の憧れとなった。
目的は「デートカー」だと言ってしまえばそれまでだけど・・・笑
そうしたスペシャルティカーの中でも、デートカーとして圧倒的な人気を誇ったのがプレリュードだっだ。
その最大の理由が、実は助手席にあったことを知っている?
知っているあなたは、プレリュードを持っていたか、その助手席に乗った女性に違いない!
※すみません、これはプレリュードの写真ではありません。
助手席のシートバック(背もたれ)を倒すレバーだ。
2ドア車は、助手席シートパックを倒して後席に人を乗せる。
しかし、プレリュードは「デートカー」だ。2人のクルマだ。後ろに人なんか乗せるものか。
そう、もうおわかりですね?
シートを前に倒すのではなく、後ろに倒すために使うのだ。
つまりデートでいい雰囲気になってきたら、助手席の女の子を倒してガバッと・・・(以降R18指定)
ハイソカーたるソアラはこうはいかない。
後ろへのリクライニングは、電動でゆっくりしか倒れない。つまり「勝機」を逃しやすいのだ。
デートカー争いで、ソアラの敗因は、高級なつくりにあった(笑)
もうひとつ加えると、3ナンバーのソアラに対して、プレリュードは5ナンバー。
室内幅はプレリュードのほうが狭い。
運転席と助手席が、近すぎず遠すぎず、とても「親密」な雰囲気を醸し出す最適な距離だったという。
いまやデートカーという言葉自体が死語であり、
若者のクルマ離れも加速し続けている。
デートと言えば、ドライブや映画だった僕らの時代はもはや過去なのかもしれない。
でも、2人で流れる風景の中、お気に入りの音楽を聴きながら、たわいもない話をする・・・
若い人たちには、そんなデートの楽しみなんて、もう必要ないのかな?
若者のクルマ離れを、「クルマがつまらなくなったせいだ」と指摘する人がいるけど、きっとそうではない。
もっと他に楽しいデートのファクターがいっぱいあるのだろう。
「デートカー」なる言葉が復活することは、ない。
僕は、いまもそんなドライブの時間を持ちたいと思っている。
「いつかはクラウン」ではなく、「いつかはデートカー」。そんな1960+世代でありたい。
・・・僕はプレリュードはもちろん「モテる」クルマを所有したことはないし、
いまのクルマも、まったくデートに向かないクルマだけどね、残念ながら・・・
カテゴリー
wrote by 1961_TM
【編集人よりお願い】
拍手コメントは基本的に編集人(1960_TM)しか読むことができないため、下の〈Comments〉で
コメントを残していただけるとうれしいです。励みになります。よろしくお願いします。
1960+世代なら、ほとんどが知っていると思うんだけど、言葉の通りで説明するまでもないですよね。
そのデートカーの代表格というか、これしかないと思うのが、これ。

1982年に発売された2代目プレリュードだ。

デュアルキャブの12バルブなんていうエンジンは、いまとなっては化石・・・
でも当時としては贅沢なダブルウイッシュボーン・サスペンション、
最先端な4輪アンチロックブレーキなどを装備していた。
しかしなんと言っても、

「ウイ~ン」って感じで出てくるリトラクタブルヘッドライトが、サンダーバードちっくで、かっこよかった。
上はその登場のCMなのだが、トップカットは、

Something Coming・・・なにかが来ちゃうのである。
そして、エンドは、FFスーパーボルテージ!
ボレロのメロディーに乗って、気持ちはいやがおうでもスーパー盛り上がっちゃうのである。
プレリュードの対抗として、ソアラを挙げる人がいるかもしれないが、
ソアラは、高級だった(高かった)ゆえにハイソカーと言われたものだ。
・・・いま考えれば、「ハイソ」という言葉そのものが恥ずかしい。(今時の「セレブ」も恥ずかしいけどね)
ソアラやプレリュードといった、スポーツカーではなく、スポーツカーっぽい2ドアクーペは
やがてスペシャルティカーというカテゴリーに分類され、若者をはじめとする男性の憧れとなった。
目的は「デートカー」だと言ってしまえばそれまでだけど・・・笑
そうしたスペシャルティカーの中でも、デートカーとして圧倒的な人気を誇ったのがプレリュードだっだ。
その最大の理由が、実は助手席にあったことを知っている?
知っているあなたは、プレリュードを持っていたか、その助手席に乗った女性に違いない!

助手席のシートバック(背もたれ)を倒すレバーだ。
2ドア車は、助手席シートパックを倒して後席に人を乗せる。
しかし、プレリュードは「デートカー」だ。2人のクルマだ。後ろに人なんか乗せるものか。
そう、もうおわかりですね?
シートを前に倒すのではなく、後ろに倒すために使うのだ。
つまりデートでいい雰囲気になってきたら、助手席の女の子を倒してガバッと・・・(以降R18指定)
ハイソカーたるソアラはこうはいかない。
後ろへのリクライニングは、電動でゆっくりしか倒れない。つまり「勝機」を逃しやすいのだ。
デートカー争いで、ソアラの敗因は、高級なつくりにあった(笑)
もうひとつ加えると、3ナンバーのソアラに対して、プレリュードは5ナンバー。
室内幅はプレリュードのほうが狭い。
運転席と助手席が、近すぎず遠すぎず、とても「親密」な雰囲気を醸し出す最適な距離だったという。
いまやデートカーという言葉自体が死語であり、
若者のクルマ離れも加速し続けている。
デートと言えば、ドライブや映画だった僕らの時代はもはや過去なのかもしれない。
でも、2人で流れる風景の中、お気に入りの音楽を聴きながら、たわいもない話をする・・・
若い人たちには、そんなデートの楽しみなんて、もう必要ないのかな?
若者のクルマ離れを、「クルマがつまらなくなったせいだ」と指摘する人がいるけど、きっとそうではない。
もっと他に楽しいデートのファクターがいっぱいあるのだろう。
「デートカー」なる言葉が復活することは、ない。
僕は、いまもそんなドライブの時間を持ちたいと思っている。
「いつかはクラウン」ではなく、「いつかはデートカー」。そんな1960+世代でありたい。
・・・僕はプレリュードはもちろん「モテる」クルマを所有したことはないし、
いまのクルマも、まったくデートに向かないクルマだけどね、残念ながら・・・
カテゴリー

【編集人よりお願い】
拍手コメントは基本的に編集人(1960_TM)しか読むことができないため、下の〈Comments〉で
コメントを残していただけるとうれしいです。励みになります。よろしくお願いします。




この記事へのコメント
谷口冴さん、こんにちは。
ほほぉ、ソアラは「はいそれまでよ」。いいなぁ。
友人でソアラに乗っている人がいましたが、やはりR指定的実用性はなかったらしいです(笑)
ほほぉ、ソアラは「はいそれまでよ」。いいなぁ。
友人でソアラに乗っている人がいましたが、やはりR指定的実用性はなかったらしいです(笑)
ライト画期的でしたよね
86が好きです(走る化石)
新しいの買いました(去年、発売の)
初めまして、時々覗かせて頂いてます(^^
86が好きです(走る化石)
新しいの買いました(去年、発売の)
初めまして、時々覗かせて頂いてます(^^
猫の手さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
リトラクタブルヘッドライトですね、そう、かっこよかった。
86に乗っていらっしゃるとは、う、う、うらやましい!
コメントありがとうございます。
リトラクタブルヘッドライトですね、そう、かっこよかった。
86に乗っていらっしゃるとは、う、う、うらやましい!
改めまして、初めまして。
あ、それちょっと知ってます~。
「エロリュード」って呼ばれてたって聞いた~www
私は悪魔のZが好き。
あ、それちょっと知ってます~。
「エロリュード」って呼ばれてたって聞いた~www
私は悪魔のZが好き。
はじめまして。
先日の予告から、楽しみにしていました。
どこにいくのも車だったから、(今もですが。)懐かしくよませていただきましたよ。
いい時代でしたね。
今はデートはどちらかの家、または祖父祖母の家なんてこともあるそうです。やっぱり、デート代をうかすため。ただ、部屋のインテリアや、電器機器などに今の子達はお金をかけてるとか、TVでいってました。
これからは、もし、車が復活したとしても、こぢんまり電気自動車の「デートカー」
でしょうか?なんかちがう・・・。
先日の予告から、楽しみにしていました。
どこにいくのも車だったから、(今もですが。)懐かしくよませていただきましたよ。
いい時代でしたね。
今はデートはどちらかの家、または祖父祖母の家なんてこともあるそうです。やっぱり、デート代をうかすため。ただ、部屋のインテリアや、電器機器などに今の子達はお金をかけてるとか、TVでいってました。
これからは、もし、車が復活したとしても、こぢんまり電気自動車の「デートカー」
でしょうか?なんかちがう・・・。
今晩は。
懐かしく読ませて頂きました。
私は女の癖に車が好きなんです。
今も中古で買ったS○○Bに大事に乗っています。
いつか新車で買うのが夢だったのに、会社がなくなっちゃいました。
何だか自分の未来を見る様な。。。。
ソアラ~、実はあまり好きでないタイプの人達が乗っていた記憶が。。。
プレリュードが好きでした。でも何にもなかったなぁ。。。
懐かしく読ませて頂きました。
私は女の癖に車が好きなんです。
今も中古で買ったS○○Bに大事に乗っています。
いつか新車で買うのが夢だったのに、会社がなくなっちゃいました。
何だか自分の未来を見る様な。。。。
ソアラ~、実はあまり好きでないタイプの人達が乗っていた記憶が。。。
プレリュードが好きでした。でも何にもなかったなぁ。。。
おはようございます
86昔の方が面白かったですよ~
今のは良すぎますねw
機会がありましたら一度、試乗してみて下さい
86昔の方が面白かったですよ~
今のは良すぎますねw
機会がありましたら一度、試乗してみて下さい
yukie3さん、ありがとうございます。
「エロリュード」とは知らなかった・・・でも、すごくわかります。
Zが好きとは、なかなかやりますね~(ニヤリ)
てのりぱんださん、ありがとうございます。
楽しみにしていただいたとは恐縮です。
いまの人たちは「おうちデート」なんですか・・・うむむ・・・
電気自動車のデートカーが出たら、欲しいかも。
Saraさん、おはようございます。
S○○B、いいですね。でも時代の波でしょうか、なくなってしまったのは、
ほんと残念です。
五木 寛之氏が広告に出ていて、憧れました。
猫の手さん、おはようございます。
「良すぎる」という、わかる気がします。
不自由な自由感みたいなものが楽しかったりしますからね。
スバルBRZも興味ありです。
ではみなさん、どうもありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします!
「エロリュード」とは知らなかった・・・でも、すごくわかります。
Zが好きとは、なかなかやりますね~(ニヤリ)
てのりぱんださん、ありがとうございます。
楽しみにしていただいたとは恐縮です。
いまの人たちは「おうちデート」なんですか・・・うむむ・・・
電気自動車のデートカーが出たら、欲しいかも。
Saraさん、おはようございます。
S○○B、いいですね。でも時代の波でしょうか、なくなってしまったのは、
ほんと残念です。
五木 寛之氏が広告に出ていて、憧れました。
猫の手さん、おはようございます。
「良すぎる」という、わかる気がします。
不自由な自由感みたいなものが楽しかったりしますからね。
スバルBRZも興味ありです。
ではみなさん、どうもありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします!
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URL :
- 谷口冴 - 2013年04月18日 10:21:37
途中から読めないじゃん
…最後まできっちり読ませていただきました(失礼)
ウィ~ンってライトが出るの憧れていましたよ
実は知り合いがソアラに乗っていました
値段の割に実用性がなかったらしいです
ハイソって、はいそれまでよの略??!
おアトがよろしいようで……よくない?