映画「ヒッチコック」

サスペンスとホラー映画の巨匠、A.ヒッチコック。
我々1960+世代だと熊倉一雄さんの吹き替えで放送されたテレビ番組、「ヒッチコック劇場」でお馴染みか…。
そのヒッチコックを、これまた名優A.ホプキンスが演じた作品。
それが映画『ヒッチコック』である。
そもそもA.ホプキンスと言えば、おそらく大半の人が真っ先に思い浮かべるのが、
トマス・ハリス原作の映画「羊たちの沈黙」のレクター博士。
そう、ずば抜けた知性を持ちながら猟奇的な趣向を合わせ持つレクターを怪演した名作である。
で、今作『ヒッチコック』は、A.ヒッチコックが彼の代表作である「サイコ」を製作した際の、
1960年を描いたドキュメンタリー的なストーリーである。
猟奇的な題材を扱っているという意味では、「羊たち...」と関連するのか?
A. ホプキンスは、「BATMAN」でペンギンを演じたD.デ・ビート宜しく、
お腹を突き出し下唇を突き出し葉巻を咥えて、ステレオ・タイプなヒッチコックを演じている。
有名な影で自身を演じている場面も登場し、往年のヒッチコック・ファンへのサービスも忘れない。
でもこの作品を通して伝わってきたのは、あの名作「サイコ」が如何にして作られたかではなく、
60歳を超えた巨匠がどれほど人間臭く、精神的にも弱く、そして奥方を愛していたかを描いているかである。
少なくとも玉下はそう捉えた。
そしてヘレン・ミレン演じる奥方も同様に、献身的に夫を支える一方で極めて一人の女性として悩み苦しみ、
でも最終的には「サイコ」が完成する為にスーパー製作者振りを発揮する。
そんな夫婦の、いやパートナー同士の関係を描いた作品である。
もちろん「サイコ」を観ているに越したことはないが、未見の人でも十分に楽しめる映画。
それが『ヒッチコック』です。

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PS それにしてもTOHO CHINEMAS 六本木で最大の7番ScreenはToo muchだなぁ。
PS 同じく実在の人物を描いた「サッチャー」のサッチャー元英国首相が永眠。合掌…。
PS やっぱりS.ヨハンソンは美人だ。玉下は面食い(麺食いではなく)なので美人に弱い。
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この記事へのコメント
谷口様
いやいや、お呼びでないなんて…。
玉下達もリアルタイムな訳がないです
いやいや、お呼びでないなんて…。
玉下達もリアルタイムな訳がないです
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URL :
- 谷口冴 - 2013年04月10日 10:51:35
生まれた私です
あっ、お呼びでない~…
失礼いたしましたっ
ヒッチコックの映画は『サイコ』というのを
冷や汗垂らしながら見ました
もちろんビデオですよ(リアルタイムじゃない)