タイの「しょうゆのみ」
『ソウルフード』と題して、
「しょうゆのみ」を紹介したが、それについてのエピソードをもうひとつ。
僕が仕事でよくタイに行っていたのは、もう15年くらいも前。
1年間で延べ100日以上も行っていたから、なかなか怪しいパスポートだった。
タイに行き始めたばかりの頃。
食べ物の好き嫌いが多く、しかも辛いものも苦手、ましてや慣れないタイ料理。
食事にはほんとうに困っていた。
ある日、会社の後輩と2人で入ったのは、土間に屋根、ぼろぼろの扇風機という地元の食堂。
ホテルのスタッフが、安くてうまいと教えてくれたところ。
メニューがすべてタイ語表記のみ。英語も通じないので、絵を書いたりして注文していた(笑)
確かに安くて味もいい。
しかし、あったかい白飯が、和食が食べたい・・・
トイレに向かう途中、厨房のわきを通ったときに僕は驚いた。
「しょうゆのみ」がある!
日本語はもちろん、英語も通じない店員に向かって、身振り手振りで、
その「しょうゆのみ」と、あたたかいごはんをくださいと懇願。
なんとか通じて、それをごはんにのせて食べたときの感動、ありがたさは
僕の海外出張生活のなかでトップ3に入るだろう。いまでも忘れられない。
そのタイの「しょうゆのみ」が、これ。

(びっくり。Amazonで買えるとは・・・)
「タオチオ」という、大豆を原料とした調味料。
味は、まさに「しょうゆのみ」。ちょっと塩気が強すぎるが、調味料だから当然か。
空芯菜の炒め物などは、このタオチオが使われていて、すこぶる美味しい。
その食堂にはしょっちゅう行く常連さんになった。
タイ料理に慣れ、どんどん好きになっていった頃にはもうタイ版「しょうゆのみ」を頼むこともなくなったが、
お店の人たちはさぞや不思議な客だと思っただろうな。
確かに、はじめは指を差されながら笑われていたし・・・(決して侮蔑的ではなく、ヘンな人よね、うふふ、という感じ)
日本の食堂に外国人が来て、味噌や醤油だけでごはんを頼んで
「うめぇ」と泣きそうな顔をしながらバクバク食べていたら、確かにヘンだもの。
しかしながら、この「しょうゆのみ」。長野、新潟、山形にあるといわれるが、
タイにそっくりなものがあるのはなぜだろう?
ともあれ、このタイ版しょうゆのみ=タオチオを通じて、タイは一気に身近になった。
いまでも最も好きな国のひとつである。コップン カップ!
wrote by 1961_TM
【編集人よりお願い】
拍手コメントは基本的に編集人(1960_TM)しか読むことができないため、下の〈Comments〉で
コメントを残していただけるとうれしいです。励みになります。よろしくお願いします。

僕が仕事でよくタイに行っていたのは、もう15年くらいも前。
1年間で延べ100日以上も行っていたから、なかなか怪しいパスポートだった。
タイに行き始めたばかりの頃。
食べ物の好き嫌いが多く、しかも辛いものも苦手、ましてや慣れないタイ料理。
食事にはほんとうに困っていた。
ある日、会社の後輩と2人で入ったのは、土間に屋根、ぼろぼろの扇風機という地元の食堂。
ホテルのスタッフが、安くてうまいと教えてくれたところ。
メニューがすべてタイ語表記のみ。英語も通じないので、絵を書いたりして注文していた(笑)
確かに安くて味もいい。
しかし、あったかい白飯が、和食が食べたい・・・
トイレに向かう途中、厨房のわきを通ったときに僕は驚いた。
「しょうゆのみ」がある!
日本語はもちろん、英語も通じない店員に向かって、身振り手振りで、
その「しょうゆのみ」と、あたたかいごはんをくださいと懇願。
なんとか通じて、それをごはんにのせて食べたときの感動、ありがたさは
僕の海外出張生活のなかでトップ3に入るだろう。いまでも忘れられない。
そのタイの「しょうゆのみ」が、これ。
「タオチオ」という、大豆を原料とした調味料。
味は、まさに「しょうゆのみ」。ちょっと塩気が強すぎるが、調味料だから当然か。
空芯菜の炒め物などは、このタオチオが使われていて、すこぶる美味しい。
その食堂にはしょっちゅう行く常連さんになった。
タイ料理に慣れ、どんどん好きになっていった頃にはもうタイ版「しょうゆのみ」を頼むこともなくなったが、
お店の人たちはさぞや不思議な客だと思っただろうな。
確かに、はじめは指を差されながら笑われていたし・・・(決して侮蔑的ではなく、ヘンな人よね、うふふ、という感じ)
日本の食堂に外国人が来て、味噌や醤油だけでごはんを頼んで
「うめぇ」と泣きそうな顔をしながらバクバク食べていたら、確かにヘンだもの。
しかしながら、この「しょうゆのみ」。長野、新潟、山形にあるといわれるが、
タイにそっくりなものがあるのはなぜだろう?
ともあれ、このタイ版しょうゆのみ=タオチオを通じて、タイは一気に身近になった。
いまでも最も好きな国のひとつである。コップン カップ!
wrote by 1961_TM
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この記事へのコメント
Saraさん、ありがとうございます。
そちらにも伺います。
これからもよろしくお願いします。
そちらにも伺います。
これからもよろしくお願いします。
トラックバック
URL :
- Sara - 2013年03月29日 06:57:20
リンクさせて頂きました。
宜しかったでしょうか?
ときどき、伺わせていただきます。
ここだけの話?1961年生です。
宜しくお願い致します。