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広告人の矜持。SMAPのコマーシャル。

最近、少し気になるコマーシャル。
SMAPを起用しているSoftBankのコマーシャル。
SMAPのメンバーが号外をバラまくCMです。(いまのところここで観られます)

お馴染みの“白戸家シリーズ”とは別系統。
スマホの通話接続率が全国・週間平均で、
競合のa社の98.1%とb社の97.8%に対して98.2%と1位になったことを謳っている。
端的にいうと「つながりやすさNo.1」告知CM。

ちなみにこのコマーシャルは、以前に「プラチナバンド、始まる」告知でオンエアをされており、
その時のBGMはWilson Picket の「Don't Knock My Love 」のカバーで、
SMAPのメンバーが歩くテンポ感にあっていたけど、


今回は同じ映像にチャイコが使用されていて、
すこし違和感がある気がする...。



いやいや、今回のブログで書きたいのはそこではない。

個人的にSMAPは大好きなタレントなんだけど、
CMのラストで自社の宣伝媒体である“号外”を空高く放り投げる!
そして地面に落ちた“号外”を群衆が喜んで拾う!

この2点が非常に不快なんです。

CMで伝えたいことを記した号外を作成し、それを起用しているタレントが配布する。
これ自体は面白いアプローチだと思うけど、
仮に現実に街中で同様の光景が繰り広げられていたら、広告主だって許さないと思うし街も汚れます。
煙草のポイ捨てを排斥して街の景観を守るのが一般常識なわけで、
(このCMは屋内ではあるけど...)
それは号外だって同じでしょう!パレードの紙吹雪とは訳が違う。

そしてその宣伝媒体である号外を群衆に拾わせるという演出。
いくら放り投げたのが国民的人気を誇るSMAPだとしても、
手渡しならいざ知らず、1万円札ならいざ知らず、企業の号外を顧客である群衆が喜んで拾う...。

mmm、玉下が古い感覚なんでしょうか?


でも実はこの件、思いのほか周囲の人に話しても同意を得られません。
考えすぎなのでしょうか?


広告に携わる人々。
企画を考えるプランナー。企画を了解するクライアント。
演出するディレクター。メディアへ橋渡しをする代理店。
露出をするメディア。

様々な人々が広告人として存在する。
非常に莫大な金額を要するビジネスであり、
クリエイターより最初の発信人であるクライアントの姿勢が問われる広告表現。

ACの様な第三者の審査機構もあるけど、大事なのは“矜持”だと思う。

でもヤッパリ、玉下の感覚が古いのかなぁ...。


  wrotre by 玉下奴郎

PS 先日「朝日新聞」の見開き広告。
  これも雑誌広告ならいいけど、一般紙だとなぁ...。
Levis.jpg http://www.levi.jp/

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