言葉の本質 工場編

言葉の本質と題するのは、これで4回目。
今日は、工場での話。

数年前から仕事で、とある工場に年に数回だけど行くことになった。
会社名は有名だから知ってはいたけど、その工場に行くのははじめて。大人の社会科見学の気分だった。
とにかく広大。街である。見るものすべてがめずらしい。
聞けば、敷地内で交通違反の取り締まりまでやっているとのこと。

まず驚いたのが、工場で働く社員のみなさん(もちろん制服+ヘルメット)の挨拶。
敬礼のように手を挙げながら「ご安全に!」。

・・・ご安全にって、文法的におかしくない?
と、?マークだらけの僕の目に飛び込んできたのが、「KYを推進しよう」。
ポスターや横断幕のスローガン表示だ。
・・・ここでは空気が読めないことが美徳なのか・・・???

さらに「ABC活動」という文字もそこかしこに。

首をかしげまくる僕をみて、担当者はいろいろ説明してくれた。
仕事そっちのけで、社会科見学である。楽しいぞ。

工場では、まず「安全」が最優先される。
みなさんもビルの建設現場などで、「今日も1日安全に」などと書かれているのは目にしているでしょ?

資材や重機、行き交うトラックや特殊車両、
しかもこの工場は、溶鉱炉(ターミネーターで有名になった)まである。危険がいっぱいなのだ。
ターミネーター_溶鉱炉
さらには、小さな部品や工具も、取り扱い方をひとつ間違えば怪我につながる。
ちょっとした不注意が事故や怪我につながってしまうよ、という啓蒙が徹底されているのだ。

KYとは、「危険予知」の略。
ABC活動とは、「当たり前のことを、バカにしないで、ちゃんとやる」の略だった。
ふ、ふ、深い・・・これは安全面のことだけでなく、人生にも通じるぞ・・・教訓である。

さらには「ヒヤリ・ハット・キガカリ活動」なんていうのもあった。
突発的な事象やミスにヒヤリとしたり、ハッとしたり、気懸かりなことを
情報として公開し、共有することによって、災害や事故の発生を未然に防ごうとする活動のこと。

安全な作業、行動が、いい製品を生み出していく基本となる。
然り。感銘をうけまくった。ありがとう、大人の社会科見学!
こういう管理や意識付けが徹底できているのが「メイドインジャパン」を強くした原動力だったのかもしれないね。


冒頭に書いた交通違反の取り締まり。
敷地内は私有地だから、警察が行うのではなく、社員や外部委託で行われるとのこと。
警察よりこわいという。
違反したり、万一事故を起こしたりしたら、会社の厳しい処分が待っているらしい・・・
外部の下請け会社の場合、取引停止の措置までありうるという。
見渡せば、なるほど、すこぶる低い制限速度を、きっちり守った安全運転。
僕は絶対にクルマで行かないと決めた。出入り禁止、通称「デキン」は、こわい・・・

みなさん、今日も、ご安全に!


  wrote by 1961_TM
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この記事へのコメント

- ゆきじょ。 - 2013年02月26日 09:13:14

工事現場や建設現場でよく目に付くのが
やっぱりこの 安全第一 って四文字熟語ですよね。

ちょっとした気の緩み、不注意が事故の元
怖いです;

- パパ店長 - 2013年02月27日 16:32:03

ABC活動、深くて良い言葉を教えていただきました!

- 一九六丸 - 2013年02月27日 19:00:11

ゆきじょ。さん、パパ店長さん、コメントありがとうございます。
安全第一は、いろんな意味で(笑)、重要ですよね。
ABC活動は、なんにでも通じる言葉だと思いますし。
では、ご安全に!

- Mrs.PIE - 2017年02月27日 22:22:16

プラントは、完全に水平・垂直・真円!
ラダーを昇って降りて、交錯するパイプを見て、どこも完全に水平が確保されていまして

タンクの裏まで完全に掃除がしてあり、埃は皆無。
日本の技術力の土台は、こういう律儀な完璧さにあり、時間厳守で、歩く速さも規律正しく。それなのに、人間味があり、相互信頼によって築かれた社会。

日本企業の現場って、すごいと思います。

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