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「腐っても鯛」、「腐っても食う」…。

玉下は上に姉と下に弟がいたので、
高校受験の本命は学費が安い都立だった。

しかし当時住んでいた家から通学に便利な場所に某大学付属の私立高校があり、
当時の成績では無謀ともいえる背伸びをして、その高校も受験した。
そして中学の担任にも不思議がられながら、結果的にその高校に合格。
親にアルバイトをして学費を稼ぐから、ぜひ入学をさせてくれと頼んだ。

都立に入ってまた三年の時に大学受験をして、下手をしたら浪人…。
そうすれば社会人になって就職をする年齢もひとつ先になってしまう。
それなら頑張って私立の学費を払っても無駄なく就職をすれば元はとれる。
  (まぁ、大学で浪人する前提で親を説得していた訳ですが…)
付属高校なので大学の入学金も半額になるというのもポイントでした。

で、高校に入って頭に浮かんだ言葉が“腐っても鯛”でした。
入学して無事に高校を卒業すれば、全員が大学に進学できる。
これが付属の最大のメリット。
従って高校三年間をどう過ごそうが、退学にさえならなければ良い。
まさに“腐っても鯛”の気分で部活に精を出し、バンドを組み、
部活がない平日と日曜、そして夏休みや冬休みもバイト三昧。
原付の免許を取ったり近所の名画座で映画を毎週のように観たり…。

それでも何とか無事に卒業して大学へ進学できたのは、成績優秀な友人がたくさんいたお陰。

この“腐っても鯛”という言葉は、
玉下にとって“明日出来る事は今日するな”と並ぶくらい好きな言葉の一つです。

それが先日、名門都立高校を卒業したという1960+世代の方から聞いた話。
この高校の先生は入学したての高校一年生に、名門都立受験を勝ち抜いて希望に満ちた新入生に、
  「腐った鯛は食べられない」 と最初に言い放ったそうです。
  「君たちはこの高校に合格したから、自分は鯛だと思っているかもしれない。
   でも腐ってしまった鯛は食べられない。腐らないように努力をしたまえ!」
まぁ、こんな様な内容だったと思います。

そして彼らは高校三年間を猛勉強して、有名国立とか私立大学受験に臨んだわけです。


…やっぱり“腐っても鯛”が好きだなぁ。


   wrote by 玉下奴郎
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この記事へのコメント

レベルが違いますが… - うさまゆ - 2013年01月28日 17:37:32

そこまでレベル高くないのでお恥ずかしいですが。

私は高校受験で受ける学校を決める時に、
母親から言われたのが、
「鯛のしっぽとイワシの頭、どっちがいいのか」

あれ、イワシだったかなぁ、メザシだったかなぁ?


つまらない例えですが、鯛繋がりってことで。

- 履歴書の書き方 - 2013年02月17日 15:52:57

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。

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