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雪をなめないで

また大雪か?
天気予報を見て、1週間前の大雪を思い出した人は多いはず。
幸いにして外れてほっとした。
  (用意したのに!と、気象庁に苦情が多かったらしい・・・やれやれ)

先週の大雪の際も雪に対する都市の脆弱性を嘆くようなニュアンスの報道が多かった。
でも脆弱性は当たり前だ。雪国じゃないんだから。
インフラのせいにしてはいかん!
ここに住む人の「頭」が脆弱なのだ。はっきり言えば、雪をなめてる。
なめてるから、ノーマルタイヤのまま走るし、ふつーの靴で歩く。
ひどいことに、バイクも自転車も見かけたし。
あれでは事故を起こすのも、転んで怪我をするのも当たり前。
自分だけが事故ったり、転んだりするのは自業自得だけど、
特にクルマは人に迷惑をかける、怪我をさせる、下手をすれば死なせてしまうから、ぜひともやめてほしい。

僕は昨年末に帰省したおかげでスタッドレスタイヤを履いたままだったから、ちょっとクルマで出かけた。
でも坂道でノーマルタイヤで走ってくる「きれいな奥様」のクルマと出くわしたりして、
怖いったらありゃしない。用事を早々に切り上げて帰ってきた。

ニュースを見れば、スタックしたメルセデスを救助隊が後ろから押していた。
「アクセル踏んでください!」
「踏んでます!」
でも、タイヤはほとんど動かない。
これはトラクションコントロールというタイヤをスリップさせずに安全な走行ができるようにする機構のせいで、
アクセルをいくら踏んでも無駄。
トラクションコントロールをOFFにしないと、
この状況ではただのエンジンが空回りするだけの重い箱なのだ。自業自得&人迷惑。


こういう僕は、ただ豪雪地帯出身で、たまたまクルマ関係の仕事をしているから
こんなエラソーなことを言えるんだけど(笑)
ニュースで、都市の脆弱性的なことばかり言っていないで、
少しは対処方法や走り方、クルマの機構のことも伝えてほしいなぁ。


と、ここまで書いて思い出した。
1987年に公開された『私をスキーに連れてって』。
この中で、四輪駆動のトヨタセリカが雪道を爆走するシーンがある。
おかげで、当時人気が下火だったセリカGT-FOURは、息を吹き返した。

余談だが、撮影協力は、はじめに三菱に要請された。(ギャランVR-4)
しかし当時ホイチョイはさほど有名ではなく、つまりB級映画扱いされたため、三菱は却下。
それでトヨタに要請され、セリカGT-FOURが提供されたそうだ。
僕たちクルマ関係者ではけっこう有名な話。公開後、三菱関係者はさぞや悔しがっただろうね。

映画は大ヒット。セリカGT-FOURも売れた。
そのシーズンに帰省した僕は、雪道で事故っていたり、スタックしているクルマを例年より多く見た。
セリカGT-FOURをはじめとする4WD車がとても多かったと記憶している。
四輪駆動だからって、なめてかかって、いい気になって走っちゃいけないよ、という「お手本」でした。


みなさん、次に雪が降ったらしっかり対策して、
自分の腕とクルマの性能を把握してから走ってくださいね。


  wrote by 1961_TM
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