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久々にDJをやりました。自己報告です。

去る6月20日の土曜日の1600~2330まで
恵比寿のセイリンシューズというお店で久しぶりにDJをやらせていただきました。

sailin_shoes-20150620.jpg

DJと言ってもノリノリの曲をプレイしてフロアを躍らせる!
みたいなクラブ的なものではないです。
単に玉下が好きなレコードを大音量でかけさせてもらいながら、
お客さんは普通のBARとしてお酒やソフトドリンクを飲む・・・
言ってみればBGMをお店の方ではなく有線やラジオでもなく、
玉下が選曲してお届けするということです。

自分の備忘録的な意味合いを込めて、
この日の選曲を残しておきます。(順不同ですが)
おなじみの曲や懐かしい曲が入っていますでしょうか?

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あおい輝彦 「あなただけを」
アグネス・チャン 「ポケットいっぱいの秘密」
荒井由実 「翳りゆく部屋」
荒井由実 「あの日にかえりたい」
アラジン 「完全無欠のロックンローラー」
アン・ルイス 「六本木心中」
安全地帯 「ワインレッドの心」
Yellow Magic Orchestra 「ライディーン」
石川優子とチャゲ 「ふたりの愛ランド」
一風堂 「すみれSeptember Love」
井上堯之バンド 「太陽にほえろ」のテーマ」
忌野清志郎+坂本龍一 「い・け・な・いルージュマジック」
岩崎宏美 「ロマンス」
大瀧詠一 「A面で恋をして」
大貫妙子 「夏に恋する女たち」
尾崎亜美 「マイピュアレディ」
葛城ユキ 「ボヘミアン」
来生たかお 「夢の途中」
キャンディーズ 「微笑がえし」
久保田早紀 「異邦人」
クリエーション 「ロンリー・ハート」
桑名正博 「セクシャル・バイオレットNo. 1」
サーカス 「Mr. サマータイム」
サーカス 「アメリカン・フィーリング」
西城秀樹 「傷だらけのローラ(フランス語版)」
佐野元春 「Young Blood」
沢田研二 「渚のラブレター」
沢田研二 「ストリッパー」
沢田研二 「危険なふたり」
沢田研二 「胸いっぱいの悲しみ」
沢田研二 「時の過ぎゆくままに」
沢田研二 「勝手にしやがれ」
沢田研二 「サムライ」
沢田研二 「カサブランカダンディ」
SHOGUN 「Lonely Man」
シーナ&ザ・ロケット 「ユー・メイ・ドリーム」
シャネルズ 「ランナウェイ」
シュガー 「ウエディング・ベル」
ジュディ・オング 「魅せられて」
ジョー山中 「人間の証明(インスト)」
ザ・スパイダース 「風が泣いている」
ズー・ニー・ブー 「白いサンゴ礁」
ザ・タイガース 「シー・シー・シー」
竹内まりや 「恋の嵐」
ダウン・タウン・ブギウギ・バンド 「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」
Char 「逆光線」
チューリップ 「夏色のおもいで」
世良公則とツイスト 「宿無し」
ザ・テンプターズ 「神様お願い!」
寺尾聰 「シャドー・シティ」
中森明菜 「セカンド・ラブ」
原田真二 「スウィート・ベイビー」
ザ・ビーナス 「キッスは目にして! 」
ピンク・レディー 「渚のシンドバッド」
フィンガー5 「個人授業」
ペドロ&カプリシャス 「別れの朝」
堀江淳 「メモリーグラス」
BORO 「大阪で生まれた女」
円広志 「夢想花」
前野曜子 「蘇る金狼のテーマ」
松崎しげる 「愛のメモリー」
松田聖子 「赤いスイートピー」
水谷豊 「カリフォルニア・コネクション」
南沙織 「春の予感」
三好鉄生 「涙をふいて」
森川由加里 「SHOW ME」
八神純子 「みずいろの雨」
矢沢永吉 「時間よ止まれ」
矢沢永吉 「I Say Good-bye, So Good-bye」
矢沢永吉 「YES MY LOVE」
矢沢永吉 「THIS IS SONG FOR COCA-COLA」
泰葉 「フライディ・チャイナタウン」
矢野顕子 「春咲小紅」
山下久美子 「赤道小町ドキ! 」
山下達郎 「土曜日の恋人」
由紀さおり 「手紙」
湯原昌幸 「雨のバラード」
吉田美奈子 「TOWN」
ルック 「シャイニン・オン君が哀しい」
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スライド2  wrote by 玉下奴郎
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内容量減で価格据え置き

なんだこれ?

900mlのミルク

新容量900ml。
醍醐(甘酒の牛乳割り)を毎日飲むようになって、牛乳パックには馴染んできたはずだったのに、
いまのいままで気がつかなかった。
驚く僕に、息子曰く、
「けっこう前からあるよ、こういうの」

原材料の高騰や消費税の増税から、「内容量を減らして価格据え置き」が多くなったとは知っていた。
11個入りだったチョコパイが、10個、そして9個に減ったとかなんとか・・・

しかし、この牛乳の表記、「新容量900ml」って・・・
ふつう「いまならお得、増量中」みたいなノリが多いのに。
こっそり内容量減をやるよりマシだけどね。


そんな内容両減の波は、煙草にも押し寄せているのかな・・・

たばこ太細01 たばこ太細02

僕が吸っている「KENT 6」は、420円。
そして、その右は「KENT 4」は、410円。ナノテックとかいうらしい。
写真でもおわかりのように、半分位の細さ。

吸ってみれば、それなり。
箱が薄くて、胸ポケットに入れても邪魔にならなかったり、
携帯灰皿が満杯になりにくいのもありがたい。

「内容量減で価格据え置き」的な商品かもしれない。
煙草メーカーの「セコさ」、いや「経営努力的商品」かもしれない。

でも・・・
細巻きの煙草はピアニッシモのように女性向けがあったからだろうか、なんとなく落ち着かない。
細さゆえに咥えた時の存在感(?)も物足りないような気がする。
やっぱり僕は、ふつーのサイズの煙草にしようっと。


【本日の一曲】 僕の好きな先生 by RCサクセション


煙草を吸いな~がぁら、いつでもつまらなそ~にぃ♪


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スライド12  wrote by 1961_TM
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「松田優作 DVDマガジン」 読んでる!

やたらと昭和の復刻とかノスタルジーがテレビや雑誌で特集される。
それだけ平成に対する不満が多いのか?
あるいは昭和の時代にも大正への賛美が蔓延していて、単に歴史が繰り返されているだけなのか?

以前に観たNHKのサブカル番組では、1990年代に入った時に「1980年代はスカだった」という特集記事が、
ナントカというサブカル雑誌に掲載されたと紹介されていた。
いまの視点では1980年代こそ様々なサブカルが百花繚乱していたのに、
余りにも身近すぎると見えなくなるのか?
あるいはその雑誌が何らかのアイデンティティを打ち出すために、
敢えて世相の視点や評価に対するアンチテーゼをかかげたのか?

閑話休題。

世間一般で昭和のヒーローといえば石原裕次郎に軍配があがるが、
我々1960+世代のリアリテイからすると、松田優作だと思う。 ※当社比。いや、玉下比。

その稀代の名優の出演したドラマや映画を、廉価なDVDと詳細な解説本付きで手に入れられる。
なんと夢の様な企画だろうか?
しかも創刊号は「探偵物語」からスタート!

松田優作 DVDマガジン01 松田優作 DVDマガジン03

※ちなみに同名異作で薬師丸ひろ子との角川映画もありますが、これも名作です!おすすめです!

なんだか丸ごと宣伝の様なブログになっていますが、
まぁ、とにかく編集スタッフの松田優作への愛に溢れた様子が、解説本の隅々にまで感じられます!
ストーリーの紹介は当然ですが、ちょっとした脇役の人の詳細な解説や、
当時の貴重なオフショットの写真、その写真を撮影した人へのインタビュー。
水谷豊や松田美由紀などの共演者への取材も充実。
個人的には大好きな故成田三樹夫さんだって大きく紹介されています。

嗚呼、また仕事や日常生活とこの本を両立させるために、睡眠時間にしわ寄せがきてしまいます!


【本日の一曲】 「バッド・シティ」 by SHOGUN


いやぁ、傷天と双璧をなすオープニング映像です。


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スライド3  wrote by 玉下奴郎
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初めて「わかば」を吸ってみた。

「もう煙草なんて商売にならないんだよ」

米屋のオヤジが言った。
以前に書いた会社の近くの煙草屋 (街の煙草屋にて) の他にもう一軒、僕がカートン買いするお店だ。

「すぐそこに何件もコンビニがあって、みんな煙草を売るようになっちゃったからさ」

煙草販売の規制緩和のあおりで、コンビニで販売されるようになって以来、
ここでも煙草は自動販売機の担当者に任せっきりとなっていて
ついに僕が吸っていた銘柄を置かなくなっていたのだ。

「これでも吸ってみるかい?」

わかば


渡されたのが、わかば260円
一般的な煙草が420円を超えるものがほとんどになってきたいま、破格と言える。

1箱買って、さっそく一服。
●強い・・・タール、ニコチンがいつものより2~3倍だからね。
●辛い・・・バキッとした味わいなのだ。美味いかどうかは別にして。
●長い・・・ぎっしり詰まっているのか、いつものより1本吸い終わるまでの時間が長い。良し悪しは別にして。

仕事の合間に屋上に行って、2本くらい吸ってしまうのだが、
わかばの場合、2本吸おうとは思わない。
吸うと気持ち悪くなってしまうのだ。(苦笑)
初めて買ったわかばは、まだ会社のデスクに置いたまま、なかなか無くならない。


わかば、エコー、しんせい、ゴールデンバット、ウルマ、バイオレットという
「旧3級品」と呼ばれる煙草6銘柄については税軽減措置がとられていたのだが、
2015年度の税制改正大綱によると、2016年4月から毎年増税し、ついには2019年3月末で廃止されるらしい。
お嘆きの諸兄も多いだろう。
 
なにかと悪者扱いされる煙草だけど、僕は付き合いをやめようとは思わない。まったく思わない。(きっぱり)


【本日の一曲】 うそ by 中条きよし


折れた煙草ぉの吸殻でぇ、あなたのぉうぅそぉがわかるのよ♪


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スライド12  wrote by 1961_TM

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【明日です】久々にDJをやります。6月20日@恵比寿です!

先日のお知らせをもう一度。

「極私的 日本の音楽 70年代+80年代」
DJ貮号として、わたし玉下奴郎も登場します。

   ぜひお越しください!

詳しくは、『久々にDJをやります。6月20日@恵比寿です!』をご覧ください。

日時:2015年6月20日(土) 16:00~23:00くらい
場所:セイリンシューズ
   恵比寿西2-8-6 ウエスト2ビル B1F
   電話:03-3464-2433

公式Facebookはこちら
食べログはこちら

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スライド2  wrote by 玉下奴郎 ブログランキング・にほんブログ村へ ブログランキング

いつまで続くのか・・・『岳飛伝』 13巻

『岳飛伝』 13巻。
5月の末にようやく発売された。
12巻が、2月の末だったから、3ヶ月待ったことになる。

岳飛伝

僕の読書は、かなり偏った乱読だけど、北方三国志からはじまり、北方水滸伝に出会ってからというもの、
その読書数の最も多くを占めるようになってしまった。
ブログでも、もう6回くらい取り上げている。

『水滸伝』(全19巻)
『楊令伝』(全15巻) 水滸伝の続編。
『岳飛伝』(現在13巻まだまだ続いている)

この3部作が、「大水滸シリーズ」と呼ばれている。
水滸伝から、その子供、さらにその子供の代になっていて、
水滸伝で若造だった漢(おとこ)が、岳飛伝ではジジイと呼ばれていたりするのだ。

読んでいる僕としても、ああ、あの子がこんなに立派になって・・・なんて
まるで親かじいさんの気分で読み進んでいる。

『岳飛伝』を16巻書いて全50巻、と言っているらしいが、ほんとうに16巻で終わるのか???
話の広がり方が半端ないのだ。
あと3巻で終わるなんて想像もできないし、終わってほしくもない。

そもそも水滸伝の連載が始まったのが1999年だから、もう16年も書き続けていることになる。
北方謙三氏は1947年生まれ。
もっともっと書き続けていただくことを願うのみである。


・・・このブログを読んでくださっている皆様のなかに
「大水滸シリーズ」をお読みになっている方はいらっしゃるのでしょうか?


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スライド3  wrote by 1961_TM ブログランキング・にほんブログ村へ ブログランキング

『ジェームス・ブラウン』を観た!映画ですが…。

何故か今年はミュージシャン関連の映画公開が多い気がする。
既に公開されているものでは、
ギタリストのジミ・ヘンドリックスを描いた『JIMI:栄光への軌跡』。
間もなく公開されるのが、
ビーチボーイズのブライアン・ウィルソンを描いた『ラブ&マーシー終わらないメロディー』。
これらはフィクションですが、ドキュメンタリーだと…、
スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーンのリーダーを描いた、
スライ・ストーン』が既に公開中。

栄光への軌跡 ラブ&マーシー終わらないメロディー スライ・ストーン

ターゲットになるにはそのミュージシャンの熱烈なファンだろうから、
よくある偉人伝的な内容だとマニアは許してくれないという、
製作側からすると非常にリスクの高いアプローチである。
にもかかわらずこうして続々とこういう作品が出てくるのは何故か?
恐らく、製作側だって熱烈なファンだからだと思います。


さて本題の『ジェームス・ブラウン』。
正式には『ジェームス・ブラウン最高の魂(ソウル)を持つ男』。
一般的にはJBとかゲロンパとか呼ばれている黒人ミュージシャンです。
 ※いや、正しくは余り一般的な認知はないですね。

映画ジェームス・ブラウン 〈公式HP

このJB、ことジェームス・ブラウン。
まぁ、破天荒な人でした。少なくともそれほど強烈なファンではない玉下でも、様々な伝説が耳に入っていました。
言ってみれば野球界の長嶋茂雄さんみたいなものですね。
音楽以外に関しては全く社会的でない面を多く持っているのですが、
こと音楽に関しては天才であり神であり、多くの信奉者が存在しています。

そのあたりの詳しいことは、映画の公式サイトをご参照ください。
みなさんがご存知の多くの著名人が賛辞を述べています!

それにしてもこういう実在のモデルがいる場合、役者さんも監督もやりにくいでしょうね。
で、今作。主役をつとめたチャドウィック・ボーズマン。
幸か不幸か全く知らない方だったので、先入観がなくJBに見えました。
これが役者も高名な人だと、果たしてどこまで感情移入が出来たか…。
JBの狂信的なファンのダン・アイクロイド以外は知っている人がいなかったので、
純粋に彼の生い立ちやパフォーマンスを堪能できたので満足。

そりゃ、あのエピソードをもっと見たかったとか、
あのアーティストとの絡みを楽しみにしていたのにとか、
挙げれば色々とないこといはないですが、所詮は139分でJBの人生をたどれるわけがないです。
 ※それでも2時間20分は充分に長い!

余談ですがJBが“ゲロンパ”と叫んでいるように聴こえるのは、実際に発している単語だと“Get up”です。
どこをどう発音すると“ゲロンパ”になるのか?
気持ちをファンキーに高揚させると、ちゃんと叫べます!


【本日の一曲】 「Please, please, p,ease」by James Brown.


有名なマントショーを堪能出来ます。
世の中は、このパフォーマンスをかっこいいと思う人と、そう思わない人に二分割されます。
玉下は思う人とは友達になりたいです。
 ※思わないとダメという意味ではなく…。


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スライド1 wrote by 玉下奴郎 ブログランキング・にほんブログ村へ ブログランキング

【緊急告知】久々にDJをやります。6月20日@恵比寿です!

これまでに2回ほどお世話になった恵比寿のBARで、
久しぶりにまたDJをやらせていただきます。

題して「極私的 日本の音楽 70年代+80年代」
内容は50代半ばのオッサン二人による、まったく気まぐれな和ものナイト。
   ※実際は夕方からですが...。

DJ壱号はナイアガラーの間では有名な渡辺さん
その守備範囲は深くナイアガラを掘り下げる一方で、こよなく音楽を愛する姿勢がその選曲にも現れる通り、
決してマニアックだけに走るのではないと見せかけて、実際はかなりのこだわりのプレイリストを披露します。
音源もアナログはもちろんのこと、CDからエアチェックモノまで。
曲がかかっている間中うんちくを語れる博識ぶりで、セイリンならではのターンテーブルとカウンターの身近さ故、
お客様の様々なご希望や質問にお応えできます!

DJ貮号はわたし玉下奴郎
かつて某カフェでDJ YATSUROとして数回プレイして以来、
非常勤DJとして夜な夜な徘徊をしたり、
映画音楽を解説するかと思えば映画評コラムを書いたり、
50歳を過ぎて定職にもつけず流しの個人事業主として早5年近く経ちます。
この日は自分で課した「和ものドーナッツ盤」しばり。
ジャンルはロック、ニューミュージック、歌謡曲、アイドル、演歌...。
アナログで聴いて懐かしさを越えた新鮮さを感じてください。
そう、かつて西麻布のBARで回させていただいたテーマの続編です。


さぁ、土曜日の恋人と一緒に、いやいやご家族や友人と、
あるいはニヒルにお独りで...。
恵比寿五叉路の階段を降りれば、そこは音楽のラビリンス。

   ぜひお越しください!

日時:2015年6月20日(土) 16:00~23:00くらい

場所:セイリンシューズ
   恵比寿西2-8-6 ウエスト2ビル B1F
   電話:03-3464-2433
SailinShoes.jpg

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※飲んだ分だけお支払いをいただく明朗会計です。チャージはありません。
 ただしお食事系は一切ありません。ご了承ください。
 途中で抜けてお近くで食べて、また戻ってきてもOKです!


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スライド2  wrote by 玉下奴郎 ブログランキング・にほんブログ村へ ブログランキング

「因果応報」と「親の顔が見たい」

ドア付近で本を読んでいた僕を突き飛ばすような勢いで、そのお婆ちゃんは電車の中に突き進んでいった。
三十前後と思われる女性の前に立ち、「席を譲って」的に睨めつけていたようだが
その女性はスマホいじりに夢中で気が付いているのかいないのか、知らん顔でいっこうに席を譲る気配はない。
「ふんっ!」
という感じで、お婆ちゃんは席を求めてさらにドスドスと奥に突き進んでいった。

混雑している電車内でたまにある風景。

お婆ちゃんの理論としては、「年寄りに席を譲りなさいよ」
座っている女性としては、「先に座った私の権利」
というところだろうか。

こんな時に、「お年寄りには優しくすればいいのに」、「どういう教育を受けてきたのかしら」、
「親の顔が見たい」という意見がある。
きっとその女性の親は、そのお婆ちゃんに似ているのではないかと思った。
つまり、そのお婆ちゃんは、自分が若い時には「席を譲らなかった人」だったのではないかと思ったのだ。

自分の権利を主張するためなら、他の人に迷惑をかけようが、どう思われようが関係なし。

僕は、「近頃の若い者は・・・」という表現が嫌いだ。
その若者を育てたのは、そういう表現を使う親たちの世代なのだ。
お年寄りを敬ったり、大切にするのは、世代から世代に受け継がれるべき教育だ。

因果応報。
田舎に母を一人暮らしさせている僕は、きっと子供たちに大切にされないジジイになるのだろう。


【本日の一枚】
席を譲って

そんなことを考えていて、ブログに書こうかなぁと思っていたら
似たようなことが話題になっていたので、スクリーンショットを取っておいたのだ。

自分の子供たちを見ていて、「親の顔が見たいぜ」とつぶやきながら、鏡を見る僕。
まさしく因果応報なのである。


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スライド12  wrote by 1961_TM
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「セロニアス・モンクのいる風景」村上春樹 編・訳を読んだ。

本書はジャズ・ピアニストのセロニアス・モンクに関して書かれた、様々なエッセイを村上春樹が翻訳したものです。
書かれた年代や書いた人や書いた目的は全くバラバラだけど、
みんなすべからくモンクを愛している人がモンクに纏わるエピソードや、あるいはモンクへの賛辞を文章にしていて、
それを村上春樹があちこちから集めて一冊にまとめた訳です。



ちなみに村上春樹自身も以前に書いたエッセイがあり、それに加筆して再録をしています。
※この人は良くこういう加筆をするので、ファンとしてはまた読み返さないといけないんですね。
  ジャズ・ミュージシャンが同じ曲を違う解釈で演奏するのに近い?

さてさてこの本の魅力の一つに、装丁があります。
カバーのイラストは和田誠さん。

実はこの本の表紙は安西水丸さんに依頼をしていたそうです。
でも安西さんは今年の3月に亡くなってしまいました。
村上春樹が安西さんに本書の話をした時、
安西さんは彼が1960年代にニューヨークで生活していた時、
モンクの演奏を見たというお話をされたそうです。

たまたま最前列でタバコを吸っていた安西さんに、なんとモンクがタバコを欲しがって、
安西さんは自分のハイライト差し上げた。
モンクはそれを美味しそうにその場で吸いながら演奏に戻ったとの事。
「世界中でモンクにハイライトをあげたのはオレだけだ」
安西さんは嬉しそうにお話をされていたそうです。

結局、本書の表紙はこのお話を受けて和田誠さんが描かれました。
ちなみにハイライトのパッケージは和田誠さんのデザイン。

この物語だってモンクを巡る素敵なエピソードです。

さらにちなみに、安西水丸さんが生前にモンクを描いたイラストが発見され、
本書の裏表紙にレイアウトされています。
裏表紙は書評などでもなかなか見る機会がないと思うので、拙い写真を撮りました。

monk and hi-lite
※元々のハイライトのデザインは、もっとスッキリしてたんですが…。

エッセイの内容は…。
もちろん素晴らしいです。誰も文句なんて言いません。
 ※すみません、どこかで書きたかったんです。オッサンなんで見逃して下さい。

玉下とモンクの出会い。あくまでも音楽としての出会いですが…。
これは大学時代に…、なんて話はまた別の機会にします。
音楽を、あるいは音楽家を文字で表現する。読んだら聴きたくなる。
不思議で素敵な体験です。


【本日の一曲】 「Straight No Chaser」 by Thelonious Monk


直訳すると“真っ直ぐだ、追われてない”ってことでしょうか?
誰かが逃亡者が逃げる手引きをしてるのかなぁ。


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スライド3  wrote by 玉下奴郎 ブログランキング・にほんブログ村へ ブログランキング

天使の栞

そのベテラン看護師は、いたって無表情に僕の左腕の静脈に針を突き刺した。
流れ作業的健康診断にありがちな採血風景。

たっぷり3本分の血を採取した後、
何百回も言ったであろう注意事項を事務的に口にしながら、針を抜き、止血テープを貼る。

採血2

「これ、使いますか?」

ベテラン看護師が僕に差し出したのは、使い切った止血テープの台紙だった。
「え?」
「それ・・・」
と、彼女の視線は僕の右手に。
僕は読みかけの文庫本を持っていたのだが、栞がなくて人差し指を突っ込んだままだったのだ。
「あ・・・ありがとうございます」

こうして僕の文庫本には栞ができた。

天使の栞

天使の栞。

白衣の看護師に萌えることはないが、今日の「天使」には、まいった。
機械的、事務的、流れ作業的に採血しているだけと思っていたのに、
デスクの影で見えにくかったであろう右手の文庫本に気がついていたとは。
うむむ・・・惚れてしまうではないか。


【本日の一冊】 一路(下) 浅田次郎著


健康診断の当日から読み始めたのがこれ。
読み終わるまで、「天使の栞」を使うことにしようっと。


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スライド12  wrote by 1961_TM


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プロフィール

一九六丸

Author:一九六丸
書き手 1.玉下奴郎 2.ランシン
3.小李富(編集担当 旧名1961_TM)
3人合わせて一九六丸。
1960+世代の「暇つぶしのお供」が大好物。ゲスト寄稿も募集中!

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